【徹底解説】仮面ライダーシグルド / シド【BGMあり】

2022年4月5日火曜日

悪のライダー 仮面ライダー解説 仮面ライダー鎧武

t f B! P L
 今回解説する仮面ライダーはシグルドです。

「若さってのは強い力を求めるもんだ。たとえ、それがどんなに危険な力だったとしても。もちろん、大人ならそんなに危ない橋は渡らないがね…」

【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
  • シド
    • 概要
    • 性格
    • ディーラーとしては
    • 正体
    • 装着者の監視
    • 描写
    • 過去
    • 子どもと大人
    • 備考
    • 中の人 
  • 仮面ライダーシグルド
    • スペック
    • 概要
    • ゲネティックライドウェア
    • アームズ
    • 戦闘能力
    • 強さの扱い
    • 装備 
    • ロックシード
    • ゲネシスドライバー
    • 創世弓ソニックアロー
    • 戦極ドライバー
    • 必殺技
    • 備考
  • 劇中の活躍
    • 物語開始直前
    • ディーラー時代
    • 光実のドライバー獲得
    • クリスマスゲーム
    • アーマードライダー変身
    • 絋汰との戦闘
    • さらなる憎悪
    • 最期
    • Vシネマ仮面ライダーデューク
  • ガンバライジング

シド
 『仮面ライダー鎧武』の登場人物。仮面ライダーシグルドの変身者。演者は波岡一喜。

 概要

 ゲームの駒として用いる怪生物・インベスを異世界から呼び出せる謎の錠前『ロックシード』を各チームのビートライダーに売り捌く錠前ディーラー
 劇中では錠前ディーラーはシド以外に登場しておらず、事実上市内にある全てのロックシードはシドが持ち込んで流通させた。
 沢芽市のビートライダーズの間でDJサガラが提案した新機軸のステージ争奪戦形式『インベスゲーム』が流行り始めた頃にふらりと街に現れた。

 性格
 上下共に黒づくめの服装で、頭にはいつもボーラーハットを被っている。小狡そうでいてこちらの内面を見透かすような鋭さを湛えた眼が印象的。あまり感情の起伏を表に見せぬ掴みどころが無い。
 皮肉げな言動が目立つ軽薄かつ飄々とした態度で振舞っているが、その本質は非常に傲慢。言外に相手を小馬鹿にしているような態度を取ることが多い。
 決して強引な手段こそ取らないものの、相手を知らず知らずに自分の思惑通り踊らせる術に長ける。その巧妙さや時折垣間見せるどす黒い悪意は契約を迫る悪魔を思わせる。

 ディーラーとしての活動
 ビートライダーズの利用者も多い街のフルーツパーラー『ドルーパーズ』の奥まった席で、フルーツの盛り合わせやバナナチップスをつまみながら商売をしていることが多い。
 マスターの阪東 清治郎もシドの店内での営業を認めている。販売拠点は他にもあるらしく、会いたい時に限ってドルーパーズに居なかったりする。営業の際はロックシード入りのキャリーケースを引いている。
 錠前の価格はクラスに応じてピンからキリまであるが、足元を見られて吹っかけられることもあり、結構流動的な模様。上級クラスの錠前ともなるとチーム鎧武程度の経済力ではとても手が出ない高値の品らしい。

 正体
 沢芽市を支配する巨大企業・ユグドラシルコーポレーションの暗部に携わるエージェント。ヘルヘイムの森の研究部門プロジェクトリーダーである呉島貴虎の下、6基の戦極ドライバーの供与とデータ取得用のモルモットである各装着者の監視を行っていた。
 ドライバーを使わせるため、暗部で情報統制を担当するDJサガラと共にインベスゲームを流行させた。ロックシードを売り捌いたのもその過程に過ぎなかった。錠前ディーラーとしての仕事はあくまでカムフラージュのための副業である。
 そのため、森で直接ロックシードを乱獲されれば商売にならないはずだが、アーマードライダー等にヘルヘイムの森への移動手段であるロックビークルを渡して平気でいた。

 装着者の監視
 ベルトの力を疑いもせずに軽々しく多用するような、血の気が多く好戦的で、単細胞な馬鹿を狙ってベルトを渡していた。その条件に合わない光実がドライバー購入を申し出たときは当初拒否した。
 供与した者がそのまま使わずに譲渡や強奪などで第三者の手に渡ろうと一向に構わないなど、ユグドラシルのモルモットへの対応はかなり大雑把で杜撰なものである。

 人物
 想定外の自体が起きてもそれを面白半分に傍観する。課せられた仕事自体は確実にこなす。上司である呉島貴虎を恐れている風を装いつつ弟の光実にも密かに戦極ドライバーを与えるなど必ずしも貴虎の思い通りに動いているわけではない。
 貴虎が相手でもペースは崩れない。錠前以外にも森やインベスについての知識を持つ。基本的には湊耀子と同様に上司の命令に従っている。

 過去
 Vシネマ作品鎧武外伝2「デューク」編で明かされた。元々の彼は沢芽市で違法な薬物を売りさばく一介のゴロツキだった。しかしある日突如として現れた初級インベスの襲撃を受けてしまい、命からがら逃げ延びる事に。
 逃げ延びた先で己の無力さを呪っていた所を戦極凌馬に発見される。その憎悪を彼に見いだされ「力が欲しいなら自分の元へ来い」と言う凌馬の誘いに乗り、劇中における錠前ディーラー兼工作員となった。この際凌馬に「精々寝首をかかれない様にな」と発言している。

 子どもと大人
 事あるごとに自らが「大人」であるということを強調し大物ぶろうとする小物特にビートライダーズを始めとする若者達の事は「子供」呼ばわりして頭からバカにして見下している。言動の端々から利己的な短気さや幼稚さがダダ漏れしている。
 『子供』を蔑み、命を投げ出してまで人間を超えようとした彼が、その今際の際に叫んだ言葉は、あまりにも「子供じみた」願いだった
 さくらんぼの花言葉は『幼い心』や『善良な教育』。ユグドラシルが行ってきた隠蔽工作を指すブラックな意味にも取れたり、シドの生い立ちがまともな教育すら施されていなかった恵まれない環境で育った事が伺える。

 描写
 自分より格下と見た者達に対し高圧的に振る舞う事に固執。特に自分が優位な立場になるとその傾向がさらに増長する。
 (インベス化したとはいえ)元人間である初瀬を抹殺する事を躊躇しないばかりか、あまつさえそれを『正義の行為』と嘯き、微塵も悪びれない。
 自分の失態を素直に認めず、返り討ちに遭うと直ぐに逆上。目をつけた相手をネチネチと恨み続ける。特定の役職を持たず、汚れ役を任される事を「大人」として唯々諾々と従いながらも、密かに自らの立ち位置に不服を抱く。

 葛葉紘汰への認識
 直情的で理想家な彼を嫌っている。本性を露わにする以前から忌々しく思っていた。ユグドラシルの一員として本格的に敵対する様になって以降は「聞けば聞くほど虫唾が走るような奴」と強い侮蔑感を露わにしていた。
 一度惨敗した挙句、チェリーエナジーロックシードを奪い取られて無様に撤退させられるという屈辱を味合わされて以降は、半ば逆恨みに近い形で紘汰に対する恨みを一層募らせ、明確な殺意を露わにする程に憎む様になる。

 備考
 「仮面ライダー鎧武 キャラクターブック」によると、当初彼は10話ほどで退場する予定であり、光実が一線を越える描写として彼に殺害されることも検討されていた。
 話を進めるうちにキャラが育ってきて退場時期が大幅に先送りになった。波岡氏自らの要請でシグルドに変身することが決まったものの、その時点でも20話までの登場だった。
 32話での悲惨な末路は、「マミる」「初瀬る」にならって「シドる」と呼ばれることも。東映公式サイトの32話のあらすじページでは、波岡さんのオールアップに関して特集されている。ハットが飛ぶシーンはテイクを重ね、非常に拘ったという。
 合成の撮影を最後にオールアップしたが、実はその日撮影予定のなかった紘汰役の佐野君がサプライズで駆けつけていた。同じチーム・ユグドラシルで湊役の佃井さんも駆けつけ、田崎監督らと共に記念撮影をしたのだった。

 中の人
 宇宙から来た暗黒騎士だったり、イマジンと契約してしまった売れないミュージシャンだったり、ディケイド版死神博士が怪しいアイテムをばらまく新宿ネオ歌舞伎町で人気ワースト1のダメホストだったり、戦後に闇市を取り仕切っていた商人だったりした。

チェリーエナジー ロックオン ソーダー チェリーエナジーアームズ!

「人を襲う化け物を始末したんだぜ?こいつはいわゆる、正 義…って奴だろ?」

 スペック

身長:203cm
体重:105kg
パンチ力:14.0t
キック力:18.9t
ジャンプ力:ひと跳び26m
走力:100mを5.8秒

 概要
 シドがゲネシスドライバーにチェリーエナジーロックシードを装填して変身する新世代ライダー。14話終盤で初登場。名前は北欧神話の英雄シグルドから。彼のトレードマークである帽子のつばを左手で触れながら装着する。
 サクランボというとても強さとは結びつきそうも無いフルーツをモチーフとしながら、果実と茎を見事に蛮族の戦士風のフォルムに落とし込まれている。
 トレードマークである帽子のつばを左手で触れながら装着する。ちょくちょく仮面の内側でずれた帽子の位置を直すように手を額に翳すクセがある。

 ゲネティックライドウェア
 新規に北欧ヴァイキングをモデルにしたデザイン。色は薄緑がかった銀。頭部は額の鉱石「ゲネティックシグナル」や頭頂部を保護する「ヴォルスングバイザー」が特徴。
 手足に巻いたガーダーのような繊維「シグルドボーア」にはヴァイキングの毛皮の意匠がある。余剰熱などを取り込み、自身のエネルギーに変換することが可能。
 フェイクファーをあしらったスーツのライダーは劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王の仮面ライダーレイに続いて2体目。

 頭部に角の形をした4本のユニット「ステムホーン」が追加される。「チェルヘッドピース」は角兜を思わせ、胸部装甲「チェルエナジーラング」のエンブレムも角兜。
 鎧は濃淡の異なる赤で染め上げられ、双眼「ステアリングアイ」と装甲の内部は、新世代ライダー共通の特徴・結露状の模様が浮かぶ。
 鎧は他の新世代ライダー同様左右非対称の弓道着のようなシルエット。シドが左利きであることから、シグルドのみ左肩アーマー「チェルエナジースリーブ」が大きくなっている。

 戦闘能力
 マッシヴな体格に違わず新世代随一の怪力を誇るパワーファイター。接近戦を得意とする。戦闘スタイルは荒々しくも冷徹。ソニックアローを主に白兵戦用の刃として使う。
 前世代のアーマードライダーよりもパワーや装甲強度が向上。自らの力を誇示し、相手を必要以上に痛めつけて、力の優劣を見せつけようとするチンピラ的な振る舞いをする。
 相手のペースを狂わす挑発、豪腕を振るってのロシアンフックや倒れた相手に追い打ちをかけるヤクザキックなど、相当の潜った場数を感じさせるケンカ殺法も得意。確実にダメージを蓄積させ相手が弱ったところで弓による投射で仕留める。

 活躍
 初登場ではカテゴリーH=初瀬が変化したヘキジャインベスを駆除するべく、他の新世代ライダーと共に出現。
 戦う合間に挑発を交えるほどの余裕を見せ、ヘキジャインベスを一方的に蹂躙。無慈悲にトドメを刺し爆発四散させた。その後も鎧武バロンを殺す気で甚振るなど、暴力的なバトルスタイルで旧世代のライダーを圧倒していた。

 苦戦
 ゲネシスライダー4人中最弱説も根強い。変身者がスペックに頼りきっているため、旧世代ライダー相手ですら同じ土俵に立たれた途端劣勢に陥る。戦闘スタイルやシドの慢心からくる迂闊さ、増長しやすい一面が仇となり、詰めの甘さを見せることも多い。
 物語が進むにつれ、努力や成長を重ね、新たな強さを得た鎧武・ジンバーレモンアームズやカチドキアームズ、バロン・レモンエナジーアームズ相手に苦戦を強いられていく。
 第20話では鎧武・ジンバーレモンアームズに大敗。無頼キックを受けて敗北した。最終的に軽々と退けられるまでに実力差を開かれる。バロン・バナナアームズ単体さえ圧倒できなくなっている。

 装備

ロックシード

チェリーエナジーロックシード
 シリアルナンバーはE.L.S.-02。ランクはS。3方向に展開するメロンエナジーとは異なり、くす玉が割れるようにパカッと開く。変身時の電子音はまるでファミコンのような16bitのピコピコサウンド。新世代そろい踏みで一度に変身されると大層やかましい。
 第21話にて怒りに燃える鎧武に敗北して奪われた。第24話で新しくプロフェッサーから受け取り、再び鎧武に立ちはだかった。

シドロックシード
 『S』と刻印されたロックシード。他の錠前と異なり果物の意匠やシリアルナンバーが無く、機械的な外観をしている。初期は何にも使わず、暇なときよく手の内で玩んでいた。
 第24話にて使用。ソニックアローにセットしスイカロックシードを撃ち抜く事で、「コネクティング!」の音声とともにスイカロックシードが起動。
 スイカアームズを操れる。しかし、鎧武・カチドキアームズに一蹴された。「プレミアムバンダイ」商品の特典アイテムでもあった。

ゲネシスドライバー
 戦極ドライバーの運用試験から得たアーマードライダー達の戦闘データに基づき、ユグドラシル・コーポレーション戦極凌馬が完成させた新型ベルト。
 ベースカラーは赤。モチーフは恐らく果物ジューサー。第31話にてロシュオにチェリーエナジーロックシード共々破壊された。

変身
 エナジーロックシードをバックルの中央部「ゲネシスコア」にセットし、右部のグリップ「シーボルコンプレッサー」で絞ることでロックシードのエネルギーを開放。
 抽出された液状のエネルギーがストロー状のバスキュラーダストを通り、バックル下部のシリンダー「コンセントレイトポッド」内に溶液が溜まり変身が完了する。変身後再びレバーを押し込むと「○○スカッシュ」、2回押し込むと「○○スパーキング」が発動する。

性能
 従来のアーマードライダーを大きく上回る戦闘能力を発揮できる。使用者の危険度は戦極ドライバーの2倍。だが劇中で変身者が負担などに苦しめられる描写はなかった。
 ドライバー自体の堅牢性も向上。同じ新世代型アーマードライダーの集中攻撃を受けても傷一つつかない初期型の戦極ドライバーと違いイニシャライズ機能はない。ベルトとエナジーロックシードを入手すれば本来の所有者以外の人物も変身が可能。

創世弓ソニックアロー
 世代アーマードライダー共通の弓矢型の遠近両用武器。外見はアーチェリーのリカーブボウに近い。両端に付いた鋭いクリアブルーの刃『アークリム』で接近戦を仕掛ける。
 刃にエネルギーをチャージして斬撃を放つことも可能。エナジーロックシードをエナジードライブベイにセットすることで必殺技が発動する。

射撃
 エナジーロックシードをエネルギー源としており、供給可能である限り無限に矢として撃ちだせる。レーザーポインタ『エイミングスコープ』で標的を確認。
 トリガーの『ノッキングドローワー』を引いて弦の部分の『ソニックストリング』を伸ばし、アローレストからエネルギーの矢を放ち射抜く。
 エネルギー矢はホーミング機能を持たせた曲射など多機能な射ち分けが可能。射撃を頭上に放つと矢が果実型のエネルギーとなり、そこからエネルギーの矢が放射状に放たれ複数の標的に同時に攻撃を当てることもできる。

 必殺技

ソニックボレー
 ソニックアローにチェリーエナジーロックシードをセットして発動。茎で繋がった2個のサクランボの形をしたエネルギー弾を放つ。
 矢がヒットした後、アメリカンクラッカーの要領で実体化した2個の果実が、標的を挟み込んで圧砕する。この技の犠牲者第一号はヘキジャインベス。
 ガンバライジング限定技ディーラーズモーメント』はソニックアローで敵を乱れるように切り裂き、ソニックアローの狙撃でトドメを刺す。

 備考
 新世代ライダーが特撮誌・児童誌等で発表された際、斬月・真、デューク、マリカは変身者の情報も同時に公開されたが、シグルドのみ誰が変身するのかは伏せられた状態だった。
 しかし、内容のディープさに定評のある月刊ホビー誌『宇宙船』の特集記事で「錠前ディーラー時代には見せなかった冷徹さで攻撃を行う。誰が変身するかは謎だ」とネタバレされた。

劇中の活躍

 物語開始直前
 物語開始当初、沢芽市インベスゲームがブームになる。彼以外にも錠前ディーラーの姿が随所に見られるようになる。
 ストリートの勢力分布はいかに強いロックシードを持つかに左右されていた。但し戦極ドライバーだけは非売品で、彼が目をつけた者に無償で与えていた。
 葛葉紘汰、駆紋戒斗呉島光実、城乃内秀保、初瀬亮二曽野村に戦極ドライバーを提供。インベスゲームにはアーマードライダーも参加可能。
 各チーム間のパワーバランスは激変した。自ら(正確にはユグドラシル)の手のひらで踊らせるような形で、戦う運命へと身を投じさせる。

 光実のドライバー獲得
 紘汰はヘルヘイムの森で白いアーマードライダーに襲われ戦意を喪失していた。チームを守るため、光実は戦極ドライバーを購入しようとシドに交渉を持ちかける。しかし、光実が街を牛耳る巨大企業ユグドラシルコーポレーションの重役の家柄出身ゆえ渡せないと渋る。
 それでも光実は有力者の息子という立場を逆手にとり、逆にシドを懐柔せんとハッタリをかける。光実の度胸が気に入ったのか単なる気紛れか、『忘れ物』という形でシドはドライバーの一基をミッチに託し、アーマードライダー龍玄が誕生したのであった。
 シドは光実の資料を後日きちんと作成しており、結局貴虎にこの一件を隠すつもりは最初から無かったようである。

 クリスマスゲーム
 ヘルヘイムの森でロックシード収穫を競うスペシャルゲームをチーム鎧武の光実が要請。10話では「貴虎の一存で物事が決まる」現状への不満も手伝って受け入れている。
 入手したロックシードは全てシドに供出するという条件でアーマードライダー全員分のロックビークルを手配した。しかし、それはゲームに参加しない鎧武が森の調査をする謎の集団=ユグドラシルの研究チームと接触するための作戦だった。
 多くの犠牲を払いながらもインベスゲームの真相とユグドラシルの陰謀を知った紘汰と光実から訣別の言葉を叩きつけられる。
 第11話終盤での紘汰の態度からインベスゲームの秘密に感づかれたことを悟ったのか「そろそろ店じまいだな」と呟き、それ以降はビートライダーズの前に姿を見せなくなった。

 アーマードライダー変身
 第14話で仮面ライダーシグルドの変身者として再登場。初瀬亮二が変貌したヘキジャインベスを撃破。初瀬を救えず悲しみに打ちひしがれる紘汰の前で悠々と変身解除。
 「人を襲うバケモンを始末したんだぜ? こいつはいわゆる『正義』って奴だろ」と煽るようなことを言い、紘汰の怒りを買った。
 第15話では、ユグドラシルから脱走しようとする紘汰の前に現れて初変身を披露。紘汰を圧倒する。戒斗が加わると翻弄される。2人を殺しにかかろうとして湊耀子に制止された。
 第19話では、チューリップロックビークル部隊を従え堅固な防御体制を敷くも、紘汰たちに簡単に突破される。変身解除した戒斗を一方的になぶるが、戒斗に興味を持った戦極凌馬に制止される。

 絋汰との戦闘
 第21話で貴虎が紘汰を気にかけていることを知る。危機感を覚え、凌馬に確認を取ってから紘汰の殺害計画を実行する。銀行強盗を企てている2人組に改造ロックシードを提供した上で罠を仕掛けて邂逅。
 ユグドラシルの隠している真実が街の住人達にバレたら街ごと消すことを明かす。鎧武を圧倒する。だが紘汰がジンバーレモンアームズに変身すると圧倒される。
 チェリーエナジーロックシードを奪われる。迫る紘汰に窮地に追いやられるものの、様子を見に来ていた光実の手助けを受けて逃亡した。

 さらなる憎悪
 第24話でオーバーロードインベスの存在を貴虎に知られる。このままではユグドラシルにいられなくなると恐れる。凌馬から「紘汰を口封じのため始末するように」と依頼を受け、新しいチェリーエナジーロックシードを受け取る。
 シドは切り札として大きく「S」と描かれたオリジナルのロックシードと3個のスイカアームズのロックシードを準備し、オーバーロードを探している紘汰を襲撃。
 しかしカチドキアームズに大敗。「あいつ…どこまで俺の邪魔を…!!」と悔し紛れに負け惜しみを吐いた。第28話では湊、凌馬とともに貴虎を倒した。

 裏切り
 直後、DJサガラの言う「禁断の果実を掴むただ一人」になるべく、さらに湊や凌馬をも裏切りユグドラシル社屋内のクラックを破壊して、単身ヘルへイムの森に向かう。
 ユグドラシルから離反。光実と共闘する。第31話では戦闘の末、オーバーロードのレデュエを懐柔。彼女の手引きを受け「禁断の果実」を持つロシュオの元に到着。
 果実を奪うべく彼に戦いを挑む。しかし圧倒的実力差に翻弄される。ロシュオの放つ嵐のような念動力攻撃に圧倒される。

 最期
 ロシュオからは「大人しく去れば命までは奪わない」と諭されるも「ふざけんな!……もう二度と、誰の言いなりにもならねえ!誰にもナメた口は利かせねえ! 俺は……俺は………人間を超えるんだぁぁぁ!!」と歩みを止めない。
 ゲネシスドライバーとチェリーエナジーロックシードを粉砕されて変身が解除される。それでも、狂気じみた執念の叫びを上げながら彼に迫ろうとするシド。
 その愚かさに呆れたロシュオに「それが貴様の覚悟なら、その過ちは死をもってあがなえ」と岩壁に開かれた亀裂へと吹き飛ばされ、念力で亀裂の中へ封じ込められて圧死した

 Vシネマ仮面ライダーデューク
 「量産型ザクロロックシード」によって洗脳された一般市民達を、ヒマワリロックシードで呼び出した初級インベスで撃退。
 彼らの洗脳を解いて彼らから情報を得る。また、錠前を幾つか持ち帰って事件解決の糸口を掴んだ。シグルドへの変身こそ無かったが裏方としての活躍を見せた。

ガンバライジング
 3弾からチェリーエナジーアームズが参戦。マリカと同様にSRとCPで参戦した。SRのアビリティはバースト前はミガワリアップ持ちでチームライダーを無条件でフォローし、さらにはどちらのスロットには50がないという優秀な1枚。
 必殺技は「ディーラーズモーメント」。劇中のものではないものの、荒々しく好戦的なシドの気性での連続攻撃の再現度は高い。蹴り抜いた後の勢いを殺さず斬撃を放ち、さらにそのまま隙無くトドメの一発を放つ様はまさに戦闘のプロである。
 同じくアグレッシブなマリカとは斬撃と射撃の構成が逆になっているのも特徴。31話で死亡するが5弾以降も続投。とはいえ6弾の後はナイスドライブ5弾まで排出はなかった。
 ちなみに、仮面ライダーカイザと組ませると「慈悲なき正義」のチームボーナスが付く。6弾の「伝説ロックオン! キャンペーン」ではキバアームズで登場。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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