【ヒロイン徹底解説】鳴海亜樹子【仮面ライダーW】

2021年11月28日日曜日

ヒロイン解説 仮面ライダーW

t f B! P L
 今回解説したヒロインは鳴海亜樹子です。

「私聞いてない!!」
目次
  • 鳴海亜樹子
    • 概要
    • 外見
    • 性格
    • 所長就任
    • 仕事内容
    • 描写
    • 自分勝手
    • 中盤以降
    • 口調
    • 探偵としての能力
    • その他能力
    • スリッパ
    • 料理
    • 人物関係
      • 左翔太朗 / 仮面ライダーW / 仮面ライダージョーカー
      • フィリップ
      • 照井竜 / 仮面ライダーアクセル 
      • 鳴海壮吉 / 仮面ライダースカル
    • 一般人
    • 備考
  • 仮面ライダーW 亜樹子変身体
    • 活躍
  • その後の活躍
    • 『オーズ&ダブル』
    • 『Vシネアクセル』
    • 『風都探偵』
    • 『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』

鳴海亜樹子
 概要

 『仮面ライダーW』のヒロイン。二人の探偵左翔太郎フィリップのまとめ役であり、コメディリリーフ兼トラブルメーカー。一人称は「私」。演じたのは山本ひかる。
 主人公・左翔太郎の師匠にして「おやっさん」呼び慕っていた鳴海荘吉の娘。翔太郎が住んでいる『鳴海探偵事務所』の権利書を持つ大家にして鳴海探偵事務所の所長

 外見
 あまり威厳はなく、二人からは娘、妹、あるいは友達のように扱われている。小柄で童顔なため、言動の幼さも相まってよく実年齢より若く見られる。
 二十歳にも関わらず、初見の翔太郎からは女子中学生」呼ばわりされていた(ただし役者は当時18歳)。

 性格
 好奇心旺盛ずうずうしく目立ちたがり。活発で行動力があり、憤りには素直に怒りをぶつける。困った相手に親身になるなど優しい所もあり、依頼人に対する気遣いも備えている所は父親譲り。彼女のメイン回ではその性格で周囲を大きく巻き込んでいく。
 だが、そのせいで「そっとしといてやれよ」な相手にずけずけと声をかけたり、心遣いに欠ける一面もある。思い込みの激しさゆえ、誤解を生む機会も散見される。スイーツ・ドーパントの正体を外したり、パペティア・ドーパントである堀之内に命を狙われた。

 所長就任
 初めは翔太郎たちを事務所から追い出そうとしていた。仮面ライダーの存在に興味を持つと、探偵事務所の権利書を振りかざし、事務所の大家である事を盾に鳴海探偵事務所に所長に就任。
 当然ながら当初は認められていなかったが、いつの間にか正式に所長と認められるようになった。所長としての性分なのか、あるいは元から守銭奴的な性格なのか金に釣られやすく、経費に関して厳しい。

 仕事内容
 肩書きこそ所長だが、主な仕事は事務所の経理と雑用。小説版では依頼人に提出する正式な調査報告書の製作など経理以外の事務面も一手に引き受けていることが明かされた。
 翔太郎が自分の美学にこだわるあまり破綻寸前となっていた鳴海探偵事務所の経営を立て直すほどの商才も兼ね備える。所長就任以降は彼女が仕事を引っ張ってくる(犬猫の捜索など)ため事務所の収入は増加した。

 描写
 序盤は顔芸披露その他で完全にネタキャラ。唐突に乗り込んで所長宣言するも探偵についての知識もない。度々身勝手な行動、言動を繰り返し、明らかに自分が非がある場合でも反省せず開き直る。
 このことから視聴者の批判の的になることもあった。翔太郎に命を助けられて逆切れし(身体が密着したため?)、事務所から追い出そうとする。
 物語当初は依頼人への情と図々しさが災いして、事件に首を突っ込んでWに助けられる。翔太郎の調査に同行して過失で妨害。しかも「大人しくしてろ」とあしらわれると所長の肩書きを盾に逆上する

 自分勝手
 自分のミスはスルーするが部下(翔太郎)のミスは責任追求する(そもそもミスの原因は亜樹子の勝手な行動)。理不尽なツッコミ。
 勝手に所長を名乗って上から目線。下扱いされると怒る。一方で依頼人の行動には「自分勝手で最低じゃん!」と言ったこともある。

 中盤以降
 探偵事務所で過ごす三人の関係を「家族」として人一倍大切にしている。翔太郎とフィリップの一番の理解者として信頼。
 他者に対する優しさ、活躍を見せて共に事件に立ち向かった。彼女の言葉や行動が翔太郎とフィリップそれぞれに相棒の大切さを再認識させるきっかけを与えている。
 スタッフ曰く「本当に大事な場面では、日頃のやかましさからは考えられない位ちゃんと場の空気を読むことのできる娘」。

 口調
 口癖は「そんなの私聞いてない」。トラブル等に遭遇する度に口にしている。本当に聞いてない場合もあるが、ただ単に聞き逃している(忘れている)時もある模様。風都探偵」では変化系として「私、言ってない!」が使われた。
 出身地は大阪。普段は標準語を使用しているが、強烈に驚いたり納得のいかない事態が発生して興奮状態になると「なんやて!?」など関西弁が出る。「お客様は神様」精神だったり、大阪人的な特徴がある。

 探偵としての能力
 父親・鳴海荘吉譲りの強い正義感と情の厚さを持ち合わせており、事件の解決に尽力する。それによる「本質を見抜く直感力」「依頼人を思いやる心」を駆使する。
 彼女の何気ない発言が事件解決の糸口となったり、不自然な発言や行動から依頼人の正体を見破ったりと彼女が居なければ手詰まりとなっていた状況は多い。

 その他能力
 フィリップ回収係としても活躍。「倒れる身体は私に任せて!」と乗り気。かなり強い霊感を持ち、幽霊と会話できる。
 寝言をはっきり発音するという、変な特技も持つ。ドーパントに対してスリッパで向かっていき、平然と突っ込みを入れられるパワフルさも持つ。

 スリッパ
 翔太郎からないがしろにされたり、フィリップの天然ボケに遭遇すると取り出す。緑の生地に金色のプリントで"なんでやねん!"などと書かれており、激しいツッコミを入れるのがお約束。
 スリッパの文字には膨大なバリエーションがあり、状況に応じてそれに合う文句(だいたい大阪弁)の書かれた物を取り出して相手を引っぱたいている。

 料理
 下手。捜査の一環で園咲家にメイドとして潜り込んだ際、ミックに手製の猫まんまを食べさせた。するとミックはしばらく元気をなくした。
 DVD特典の『左翔太郎 ハードボイルド妄想日記』のあるエピソードのオチでは味噌汁(と称するタコ入りの汁物)を披露。
 それを振舞われた翔太郎・フィリップ・照井を微妙な表情で絶句させた(この時翔太郎もモノローグで、あの世の荘吉に亜樹子の料理の腕前を嘆いている)。

 まともに作れたのはWのてれびくん特典のハイパーバトルDVD作中で披露した『W丼』(料理というよりキャラ弁)くらい。
 Vシネマ『仮面ライダーアクセル』では亜樹子が爆睡中、旦那(照井)が朝食を作っていた。一方でゲーム『KAMEN RIDER memory of heroez』では「晩御飯を作りすぎたから今すぐ帰ってきて!」と照井に発言している。

 人物関係

左翔太朗 / 仮面ライダーW / 仮面ライダージョーカー
 探偵事務所の形式上の上司と部下。基本的に亜樹子と翔太郎の口論(漫才)は翔太郎の方がツッコミに回ることが多い。
 一方、趣味が絡んだ翔太郎に対しては亜樹子の方がツッコミに回る。ハードボイルド小説を経費で落とそうとする翔太郎に「落ちるわけないでしょ!?」とツッコんでいた。

序盤
 元々亜樹子は父・荘吉の行方を追って風都にやって来た。だが荘吉がもうこの世にいないことを、当初翔太郎は話せないでいた。
 亜樹子のことをうっとおしく感じ、後ろめたさから子供扱いしてあしらい、まともに向き合うのを避けていた。亜樹子もまた、ハードボイルド気取りの翔太郎にあきれており、言い争いの絶えない仲であった。

中盤以降
 幾重の事件を解決するにつれ、仕事や依頼人に対するひたむきさ、真摯さを互いに認め合い、兄妹分のような信頼関係を持つに至る。
 映画『MOVIE大戦CORE』で亜樹子が照井竜と結婚する際、結婚式で本来父親である荘吉が一緒に歩くはずだったバージンロードを歩く相手を、翔太郎に頼むほどだった。
 フィリップが人間の心理を読むことを苦手なため、翔太郎が心底落ち込んでいる時に助け船を出すのはだいたい亜樹子。わかりやすい例は本編32話風都探偵43話

フィリップ
 「超天才」と呼ぶほど亜樹子が頼りにしている。フィリップも予測不能な亜樹子という存在に興味を持ち、すぐに親しくなった。ただ、フィリップその人が食えない人物であるため、さすがの亜樹子も翻弄されることが多い。
 しかしながら、会って数週間後には、フィリップから"家族の代わり"と認識されるほど溶け込んでおり、事務所の人間関係は円満だった。W変身時にフィリップの身体を回収する役目は殆ど亜樹子が担当している。

照井竜 / 仮面ライダーアクセル
 風都署の警視。所長と呼ばれている。当初は仮面ライダーWといがみ合っていたが、幾度かの事件を経て仲間となり、鳴海探偵事務所に出入りするようになった。
 翔太郎のようにあしらうでも、フィリップのように翻弄するでもなく、クールにエスコートする。そんな照井を亜樹子は「竜君」と呼んで慕う。
 中盤から照井とフラグを立て始める。共に多くの事件を乗り越えたのが縁となったのか、劇場版『AtoZ/運命のガイアメモリ』では一緒に花火大会へ行く約束をするまでに親しくなった。仮面ライダー×仮面ライダー OOO×W feat.スカル MOVIE大戦CORE』にて結婚した。

その後の夫婦生活
 Vシネマ『仮面ライダーアクセル』では早速離婚の危機に陥いるも和解。クレジットが照井亜樹子表記になった。しかし所長呼びは変わらず。正統続編である『風都探偵』でも既婚者だが「鳴海探偵事務所」の所長として、仕事上は旧姓を通り名にしている。
 照井が『仮面ライダードライブ』の外伝Vシネマ『ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー』で泊進ノ介たちと出会うころには、照井との間に娘の春奈が生まれており、順調に母親として育児にも勤しんでいる模様である。

鳴海壮吉 / 仮面ライダースカル
 父親。決して不仲ではなかったが、10年もの間ほとんど会っていなかった。その理由は『仮面ライダー×仮面ライダー OOO×W feat.スカル MOVIE大戦CORE』にて明かされる。
 序盤の翔太朗への当たりの強さは「自分の父親と共に過ごした翔太郎に対する嫉妬」であったことを10話で吐露。以降は身勝手な面は薄れていった。
 亜樹子が荘吉の死を知ったのは劇場版『ビギンズナイト』。TVシリーズの時間では第12話、第13話に当たる。
 ショックも大きかったが、翔太郎たちと築いてきた信頼関係もあり、少しずつ受け入れていった。翔太郎から聞いた父のポリシーを受け継ぎ、依頼人のためにと気丈に「死人還り」を捜査する。

 一般人
 平成ライダーのヒロインは物語のキーパーソンであることも多いが、彼女は最後まで一般人だった。『ドーパント』や『地球の本棚』等の専門用語について視聴者の代わりに質問する役割でもある。
 一話でフィリップが彼女を検索し終えており、特に何も言わなかった。本編中ではフィリップと園咲若菜の恋愛が目立ち、ヒロイン要素では敗北。公式にネタ(囮捜査でフィリップが女役)にされた。

 備考
 演じた山本女史は大阪出身であり、時折発したり夢の世界で話した大阪弁はネイティブ。第1話の放送直前に、山本ひかるが2年ほど前に2ちゃんねるに自身の裸体などの写真をアップしていたとリークされ、各メディアでスキャンダルが報じられた。
 事務所側は「一部は本人と確認した」というが、全体的な真偽は不明。初期のキャラのコミカルさも相まって「早くもヒロイン降板か」と話題になった。一時期はネット上で祭りとなり大騒ぎだったが、現在は沈静化している。

仮面ライダーW 亜樹子変身体
「お前の罪を~ 数えろ~」

 第30話に登場。ナイトメア・ドーパントが登場する夢の中の世界で亜樹子と翔太郎(夢の中の)が変身したW。翔太郎がソウルサイドで、亜樹子の身体で変身する。
 変身時にベルトから『なにわの美少女仮面』と表示され。 ヒートメタル、ルナトリガーは通常と同じ高さの変身音だが、サイクロンジョーカーの変身音だけ約半音高かった。

 活躍
 サイクロンジョーカーでツッコミスリッパを装備したり、動きもコミカル。サイクロンジョーカー、ヒートメタル、ルナトリガーの三種のフォームとリボルギャリーを使った。
 所詮イメージで変身しただけなので、顔面パンチ一発で変身解除した。その後、ドーパントによって夢の中に閉じ込められる。だが、その直前にドーパントの正体を聞き出し寝言で翔太郎に伝わった。

その後の活躍

 『オーズ&ダブル』
 照井竜と入籍するが、自分の周りの男性全員が仮面ライダーであり、自分より事件解決を優先する態度に憤慨。「仮面ライダーアレルギー」に陥ってしまう。そして、プテラノドンヤミー(雄)に連れさらわれ、メモリーメモリの能力で父の過去を知ることになる。

 『Vシネアクセル』
 照井との結婚後の生活が描かれる。充実した日々を送っていたが、いつまでも亜樹子と呼ばれないことに不満を抱いていた。
 夫がとある事件に巻き込まれて指名手配された時には、自分以外の女と逃亡した竜に激怒し、離婚届を携えて独自に追跡した末に彼を捕えて問い詰める。
 その際に竜が葵を名前で呼んだことで不満が爆発し、離婚を決意する。その後、失意に暮れていたところを相模に捕まり、人質にされてしまうが、竜によって救い出されて彼の言葉と葵の後押しにより、和解する。

 『風都探偵』
 『オーズ&ダブル』以降の設定が引き継がれており、竜との入籍による改姓の後も事務所では旧姓を用いている。
 竜に保釈された「T字路の魔女」ことときめを事務所で預かり、翔太郎の助手とする。Wへの変身時に倒れるフィリップをキャッチする反応がときめの方が優れてきたことにショックを受けている。

 『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』
 平成ライダー15周年記念作品。乱世の異世界で彼女のそっくりさんがチャチャとして登場。照井そっくりのヒデヨシと共に武神Wの主として戦っていた。
 武神Wがアーマードライダー武神鎧武とウツボカズラ怪人に討たれた後、ヒデヨシに抱きかかえられながら撤退した。

─────────────────────

 以上です。これで紹介を終えます。

QooQ