今回解説する仮面ライダーはインペラーです。
「ほら、俺、強いでしょ!お買い得ですよ!ね、先輩たち♪」
【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
- 佐野満
- 概要
- 願い
- 正体
- 描写
- 備考
- 初期の構想
- 仮面ライダーインペラー
- スペック
- 概要
- 変身ポーズ
- 戦闘能力
- 羚召膝甲ガゼルバイザー
- 契約モンスター
- ギガゼール
- メガゼール
- オメガゼール
- ネガゼール
- マガゼール
- ベガゼール
- イガゼール
- 所有カード
- アドベント
- スピンベント
- ファイナルベント:ドライブディバイダー
- 劇中の活躍
- TV本編
- 暗躍
- 売り込み
- 香川一派
- 東條との出会い
- ガラスの幸福
- 消滅
- TV本編
- TVSP
- RIDER TIME 仮面ライダー龍騎
- 本編外の活躍
- KAMENRIDER DRAGONKNIGHT
- 仮面ライダーディケイド
- ゲーム版
- 立体化
『仮面ライダー龍騎』の登場人物。仮面ライダーインペラーの変身者。21歳。演じたのは日向崇。
概要
口が達者なお調子者で、おべっかを使うのが得意。常にニコニコして相手の機嫌を伺っている所謂太鼓持ちだが、心を許した人間には別の優しい一面も覗かせる。
定職を持たないフリーターで、オフィスビル地下駐車場の警備員をしていた。得意のおべっかを使い、金持ちの客からチップを恵んでもらって日銭を稼いでいた。
定職を持たないフリーターで、オフィスビル地下駐車場の警備員をしていた。得意のおべっかを使い、金持ちの客からチップを恵んでもらって日銭を稼いでいた。
だが、彼も好きでこんな生活をしているわけではなく、自身も金持ちになって優雅な暮らしをしたいと望んでいた。
現在の状況に不満を抱いており、バイトも続かず、彼女にも振られて死にたいような毎日を送っていたところ、神崎士郎にデッキを渡される。「大金持ちになって贅沢三昧する」という子供にも大変わかりやすい夢を叶える為にライダーバトルに身を投じた。
実は大企業「佐野商事」の御曹司。2年前、父親から何らかの理由で勘当されていた。世間を体験してほしかったから勘当されたとされるが、遺書等の物証が未登場のため真偽は不明。単に会社役員たちの傀儡としての為に呼び戻された可能性もある。
金の亡者の一面を持つ。警備員時代には高級車に乗った金持ちにおべっかを使って媚を売りチップをせしめていた。
ライダーの力を金儲けに利用しようと考え、契約をねだり金次第で相手に付く傭兵のような事を行っていた。ビジネスのために動くプロの仮面ライダーがいたっていいと正当化している。
しかし、心を許した人間には優しい一面も覗かせる事もあり、良い意味でも悪い意味でも他のライダーたちとは違った人間臭く庶民的な人物でもある。
備考
演じていた日向氏は、最期のシーンの撮影時はインフルエンザで40度近い高熱を出していたとの事。最終回のエピローグには役者のスケジュールもあってか登場していない。
佐野は高見沢グループの御曹司であり、あの高見沢逸郎の息子という予定であった。TV版で高見沢の存在は言及されずに終わったが、佐野姓を母方の姓、「親父が死んだ」をライダーバトルに脱落し死亡したと解釈しても特に矛盾は生じない。
ただし、第45話における新聞では佐野が継いだ企業の名前が「佐野商事」であり、父親の名前が「佐野春行」だと明かされている。
そのため、両者を結びつけるには「佐野商事は高見沢グループの傘下企業(高見沢は佐野商事の社長も兼任していた、という解釈)」「TV版における高見沢は佐野姓であり、名前は春行であった」等とほぼこじつけに近い解釈が必要になる。
仮面ライダーインペラー
スペック
身長:195cm
体重:94kg
パンチ力:200AP(10t)
キック力:400AP(20t)
ジャンプ力:ひと跳び50m
走力:100mを5秒
レイヨウをモチーフとしたライダー。イメージカラーは茶色。仮面ライダー全体を見渡しても珍しい、スエード調のカラーリングにボア(毛)を多用したモコモコしたデザインが特徴的。契約モンスターはギガゼール。名前の由来は皇帝を意味するエンペラー(emperor)+インパラ(ガゼルに近い動物)。
左手でデッキを持ち、両手をクロスさせながら前に突き出し、親指と人差し指を立てる。これは彼が十人目のライダーであるということも示唆している。
指をXに見立てている、つまりローマ数字のⅩ。クロスしている腕を戻しデッキを装填、右手の人差し指、小指、親指を立てて変身完了。
全ライダー中ジャンプ力に優れ、それを活かしたムエタイのような足技を得意とする。一定のタイミングで前後にステップを踏みながらリズムを計り、隙を見るや高い脚力を活かして跳躍。アクロバティックな蹴りを繰り出して敵を攻撃する。
しかしインペラー(というより佐野)自身の戦闘力はいまひとつ。カードの枚数も他のライダーと比べても少ない。だが、契約したモンスターの眷属を従えた集団戦法を取れるという個性がある。
羚召膝甲ガゼルバイザー
右足の脛と膝にセットされている、レイヨウの頭部を模したアンクレットタイプの召喚機。アドベントカードをベントインする際は、膝を曲げる事でスロットを解放し、脛側のパーツの中にカードを装填し、膝を伸ばして閉じることでカードを読み込む。セット位置や見た目から戦闘にも使えそうな気もするが、作中では特にそのような使い方はなかった。
アドベントカードに描かれている、契約しているのはギガゼール一体のみだが、大勢のゼール達を操れる為、事実上インペラーは多数のミラーモンスターと契約している状態。
多数のゼールがいる都合上、契約元のギガゼールを撃破してインペラーのブランク化を図ることは難しいと考えられ、アドベントのデメリットが減っていると見られる。
ただし、メインとなるギガゼール以外の他のモンスター達まで餌を要求してくる。佐野が戦いを放棄しようとした際には、ミラーワールドから餌を要求するなど猶予を与えていた。
多数のゼールがいる都合上、契約元のギガゼールを撃破してインペラーのブランク化を図ることは難しいと考えられ、アドベントのデメリットが減っていると見られる。
ただし、メインとなるギガゼール以外の他のモンスター達まで餌を要求してくる。佐野が戦いを放棄しようとした際には、ミラーワールドから餌を要求するなど猶予を与えていた。
インペラー登場以前の序盤にも野生のレイヨウ型個体が多数出現しており、龍騎やナイトたちに倒されている。『仮面ライダー龍騎 超全集(下巻)』ではこれまでライダーバトルに乱入した個体は全てインペラーに操られていたと明記されており、佐野がインペラーと契約したのは初登場時の41話以前になる。
スペック
身長:243.0cm
体重:125.0kg
特色/力:ジャンプ力、刺又状の杖、同種のミラーモンスターを支配
概要
ミラーワールドに数多く存在するレイヨウ(ガゼル)型ミラーモンスターの1種。4000AP。ドリル状の角が特徴で体色は黒と紫。唯一正式に契約している。
体中にある「電磁サークル」から電気的信号を発信し、メガゼール、オメガゼール、ネガゼール、マガゼールといった、そのほかのレイヨウ系のミラーモンスターを操れる。
戦闘能力
群れで行動する修正を活かして、数的有利な状況を展開しつつ、素早さを活かした撹乱戦法を多用。頭部の2本の角「ガゼルトルネード」は岩をも粉砕する。前腕肘部から伸びる高周波電磁カッター「ガゼルカッター」はダイアモンドも両断する。
脚部の「ガゼルレッグ」は一跳び50mという驚異的なジャンプ力があり、この跳躍力を活かして素早く移動しつつ攻撃を仕掛ける。ヒット&アウェイ戦法を行う。
その他の活躍
同種個体が複数存在。真司が龍騎として戦い始めたばかりの頃、先端がドリルのように捻れた刺股状の槍を武器とした体色の違う個体と遭遇。
小学校に通う児童を餌として狙っていたが、龍騎に阻止され「ドラグクローファイヤー」によるドラグレッダーの火炎放射を受けて消滅。
後日、メガゼールとともに出現。高い跳躍力を活かして龍騎を翻弄したが、「ドラゴンライダーキック」を受けて消滅した。その後、再び出現したギガゼールは、ゾルダのメガランチャーによる砲撃を受けて爆発四散した。
島田菜々子がペットのカメレオンであるマリリンを撮影していた際、ガラスに姿が映りこんでいたギガゼールの1体をカメラに収めたことから、「OREジャーナル」の面々がミラーモンスターやミラーワールドの存在を確信する大きなきっかけとなっている。
スペック
身長:240.0cm
体重:130.0kg
特色/力:高速移動、ハサミ状の刃の刀
概要
刃状の角を持つ金色のレイヨウ系ミラーモンスター。番組の公式サイトではインペラーの配下モンスターの1体として紹介されていたが、実際には第3話と4話しか劇中では登場していない。ディケイドではインペラーの配下モンスターとして登場。
戦闘能力
二又の刀身を持つ角型の剣が武器。高い身体能力を活かした高速移動が得意。仮面ライダーの変身者たちが感知できない距離から一気に獲物に接近して襲う。
初登場時には中村教諭などの人間を襲い、その後、2体のギガゼールとともに小学校の児童を襲おうと画策。階段を歩いていた女子児童に狙いを定めたが、ダークウイングの妨害により失敗し、ギガゼールの1体も龍騎に倒される。
最期
残ったギガゼールとともに、再び小学校の関係者を襲おうとしたが、城戸真司と秋山蓮が近くにいたため一時撤退。その後、ミラーワールドまで追いかけてきた龍騎、ナイトと2対2で交戦。
スピードを活かした戦いでナイトを翻弄したが、大きなダメージを与えることはできず、「飛翔斬」を受けて爆発四散した。
スペック
身長:255.0cm
体重:150.0kg
特色/力:ハサミ状の刃の杖、連続ジャンプ、他のレイヨウ型ミラーモンスターを従える
概要
他のレイヨウモンスターより体格の大きい青色の個体。レイヨウ組のボス格。巨体に似合わず俊敏な動きで敵を翻弄し、連続ジャンプで一気に距離を詰めたり離れたりする。
ギガゼールと同じハサミ状の刃がついた杖を武器に戦う。インペラーが召喚したモンスターの1体として再登場したが、他のレイヨウ的モンスター共々龍騎サバイブの「ドラゴンファイヤーストーム」に巻き込まれて爆死した。
活躍
とある港でネガゼールと共に出現しナイトと対決。ネガゼールがナイトサバイブの「疾風断」で倒されたのを見て逃走した。 その後神崎優衣の行方不明によりライダーバトルが中断。すべての仮面ライダーと契約モンスターとの契約が一時的に解消され、変身できなくなった隙を突き、城戸真司や秋山蓮の命を狙い奇襲を仕掛けるも失敗する。
後日、ライダーバトルが再開。龍騎に圧倒され、最後は「ドラゴンライダーキック」を受けて爆発四散した。
スペック
身長:245.0cm
体重:135.0kg
特色/力:両腕のカッター、ジャンプ力
概要
水牛のような角を持つ白い体色のレイヨウ系ミラーモンスター。武器は持っていないが、驚異的な脚力と素早い動きを活かしてガゼルカッターで敵に斬りかかる。インペラーの配下モンスターとして登場したのはディケイドにて。
活躍
ナイトサバイブと王蛇の戦闘に乱入。王蛇を吹き飛ばしたがナイトサバイブに反撃されて撤退。後日、公園で遊んでいた子供を襲おうとしたところを秋山蓮に阻止される。ミラーワールドにてオメガゼールと組んでナイトサバイブと交戦。
だがダークレイダーの「ダークトルネード」に吹き飛ばされ、最期は「疾風断」の直撃を受けて消滅した。
スペック
身長:248.0cm
体重:138.0kg
特色/力:両腕のカッター、ハサミ状の刃の剣
概要
羊のような角を持つ銅色と緑の体色のレイヨウ系ミラーモンスター。両腕に備わる鋭いガゼルカッター及びメガゼールの色違いの武器を使う。
頭部には巨大な巻き角が2本生えている。驚異的な脚力を誇り、連続で飛び跳ねまわる素早い動きで敵を翻弄する。
活躍
タイガと対決し、最後はタイガのファイナルベント「クリスタルブレイク」を受け爆散した。その後、インペラーが召喚したガゼール軍団の一体として再登場。
他のレイヨウ型モンスター諸共、龍騎サバイブの「ドラゴンファイヤーストーム」に巻き込まれて爆死した。インペラー配下の1体がその後も龍騎に襲い掛かっており、その際は「ドラゴンライダーキック」で倒されている。
ミラーモンスターのデザイナーである篠原保氏の画集『イコン』にて確認される未登場のレイヨウミラーモンスターの一体。インペラー配下のレイヨウ型ミラーモンスターだと推測され、円形に繋がった角(光輪型)と両腕のカッター、そして金色の体色が特徴的。
イガゼール
ベガゼールと同じく、ミラーモンスターのデザイナーである篠原保氏の画集『イコン』にて確認される未登場のレイヨウミラーモンスターの一体。山羊のような湾曲した角と赤い(メタルレッド?)体色、及び両腕のカッターが特徴的。2体は後に藤沢真行による『ディケイド』のコミカライズにて描かれた(ミラーからの出現と後ろ姿)。
所有カード
ギガゼールを召喚する。多数のレイヨウ型モンスターもギガゼールを通じて使役可能。4000AP。
スピンベント:ガゼルスタップ
ギガゼールの頭部の角を模した二連装ドリル型の武器を召喚する。2000AP。右腕に装備する。インペラー唯一の固有武装。
先端に備わる2本のドリル状の角を高速回転させることで、巨大な岩を瞬時に粉砕する。本体部分にあたるガゼルディフェンダーは、盾として敵の攻撃を跳ね返す。
地に足のついた状態で強烈な突きや大振りの薙ぎ払いを放つ。蹴り技も健在で、ときおり回し蹴りなどを織り交ぜ、敵を翻弄し徐々に追い込んでいく。ストライクベントではない理由は不明。
ファイナルベント:ドライブディバイダー
ゼール軍団を大量に呼び寄せて敵を翻弄、すれ違い様の打撃で怯ませたのち、敵の頭部に自身が強烈な跳び膝蹴りを打ち込む。5000AP。
劇中の活躍
TV本編
暗躍
ライダーに選ばれた彼はまず最初に情報収集を行った。自らの契約モンスターであるゼール軍団を使って各ライダーの様子を探り、それぞれの協力関係や力量などを独自に調査していた。本編で度々現れたゼール系ミラーモンスターのことだろう。
そうして仮面ライダーたちがさまざまな勢力に分かれて戦っていると知ると、どの陣営に対しても言葉巧みに近づいて自分の実力を売り込み、協力を約束する代わりに報酬を得ようとした。
「勝ち馬に乗る」ための行動を開始。自身を傭兵として売り込むことで、報酬を得て荒稼ぎしようという目論見だった。
まずは城戸真司や秋山蓮と接触、機嫌を伺いつつも契約金次第で仲間になることを提案。が、打算的な動機が見え透いた態度だったために蓮の不信を買い、追い出される。
次に向かった香川研究所で香川英行や東條悟に自らの力を見せるために変身、モンスターを自分の力で撃破して現場に居合わせた龍騎にも強さをアピールした。
真司からは「花鶏」での飲み食い自由、香川からも何らかの報酬を示され、佐野は後者を選択。香川に雇われると、同時にお人好しな真司に取り入る。彼に協力すると見せかけて、戦いの最中に龍騎を裏切って不意打ちを仕掛ける。
そのまま香川らと共に神崎結衣を狙う。だが結衣の殺害には失敗。おまけにこの戦いで東條が香川を裏切って殺害したため、佐野は雇用主を失う。
香川教授の死後、元の鞘に収まろうとするが真司の逆鱗に触れて追い返される。次に北岡秀一に接触するも契約は不成立。さらには北岡からの紹介という体で浅倉と接触。
だが北岡から受け取った紹介状にかかれていたのは「まぬけ」の三文字であった。追い返されるもそれが縁で、浅倉たちに重傷を負わされた東條に出会う。
何かに利用できるかもと、負傷した彼を自宅に招いて介抱。世話をするうちに彼の境遇を聞いて同情したりと、なんだかんだ情が沸いたらしく、東條も佐野に深く感謝する。
父親の死亡により佐野商事次期社長の椅子と莫大な遺産を相続。更に心優しい美人の女性・百合絵との縁談の話も持ち上がる。叶えたい願いの無くなった佐野はデッキを返却しようとするが拒否される。
結局、ギガゼール率いるゼール軍団を引き続き養うため戦いを強いられる。金で真司たちを買収して味方に付けようとするが、日ごろの行いや利己的な振る舞いが祟って一蹴される。
「大事な人を殺害することで英雄になれるかも」と考えた東條に重傷を負わされるが、龍騎の助けで逃走。しかし逃げた先で王蛇と遭遇。ファイナルベント『ベノクラッシュ』の直撃でカードデッキを破壊された。
現実世界へ戻れなくなった佐野。豪雨が降りしきる中、鏡越しに映った自らの帰りを待つ百合絵の名前とミラーワールドからの生還を叫び続けながら、時間切れにより霞となって消滅した。
ラストは佐野に飼われていた小鳥が鳥籠から出られないまま、主人の帰らない部屋でただ死を待つばかりという所で終わっている。
後日、彼の死を新聞の行方不明事件の記事で知った真司は「あの時相談に乗ってやれば…」と後悔するが、「自業自得だ」と蓮に切り捨てられた。
「俺は……幸せになりたかっただけなのに……」
TVSP
劇場版では既に脱落者となり、未登場。『13RIDERS』では高見沢逸郎に協力してライダーバトルを終わらせようとする真司や蓮の前に立ちふさがる。他の仮面ライダーたちと連携し、鋭いキック攻撃を龍騎に炸裂させる姿を見せた。
ここでもタイガとの連携プレーを見せつけた。ここでタイガとインペラーのTV初登場となった。この時の変身者は一切不明で佐野との接点も不明。声を担当したのは数多くの特撮で怪人や脇役の声を担当した特撮ではお馴染みのベテラン声優、塩野勝美氏。
リスト
榊原が真司に託したリストにこの人物の名前が「椰子敏幸」だと書かれているという都市伝説が一時期広まったが実際には間違い。後に『仮面ライダーオフィシャルデータファイル』で掲載された鮮明なリストでは「湯村敏幸」と「椎名修治」となっていた。
「オーディンやリュウガなど、変身者を見せていないライダーだった可能性が高い」とされている。なお、このリストには10名の名前が書かれているが、真司の他に東條悟(本来のタイガ)と佐野満(本来のインペラー)の名前が無かった。
RIDER TIME 仮面ライダー龍騎
石田(演:篠田諒)という眼鏡の青年が変身者。手塚海之、真司、木村とチームを組んでいた。リーダー格の手塚に対しては良く言えば信頼、悪く言えば依存していた様子。また年少であるのか、他のメンバーには丁寧語で話していた。
手塚から「芝浦淳、石橋、戸塚のチームと同盟を提案された」と告げられ、慎重な石田はかなり警戒したものの、交渉のために手塚にデッキを預けた。
しかし手塚は芝浦チームと裏で結託しており、交渉は罠であった。手塚に裏切られたことに動揺するも、インペラーのデッキは手塚に預けていたため変身もできず、エビルダイバーに襲われて第1話で消滅した。
本編外の活躍
仮面ライダーDRAGON KNIGHT
本作での名称は仮面ライダースピアー。アックスと同じく武器の見た目そのまんまのやや安直なネーミングである。泥棒兄弟の次男、アルバート・チョウが変身。吹き替えはディケイド版クウガでお馴染みの村井良大氏。
第6話「バトル裁判・龍騎ワールド」に登場。仮面ライダー裁判に参戦し、主にガイやライアと戦っていた。その後はアビスと戦闘中だったディケイドに複数のゼール系モンスターと共に襲い掛かったが、最後はディケイドのディメンションキックを受けて脱落した。
本放送当時に発売されたPS版では開発時に本編未登場だった為、ファイナルベントやキャラクターが本編と違っている。本編登場前の関係でキャラクター設定等が完成していないので、まともな台詞はキャラ選択時の「変身!」しかなく、後は基本的に「ハァァァ!」や「エイッ」などの唸り声しか喋らない。声は倉森慶二氏が担当した。
ファイナルベントはギガゼール達が敵を槍でボッコボコにし、最後はガゼルスタップを装備したインペラーと槍を持ったギガゼールが敵を突き刺すというものになっている。
『仮面ライダークライマックスヒーローズシリーズ』にも、『オーズ』から参戦。他の龍騎の13ライダーズ同様、海外版『DRAGON KNIGHT』のゲーム版からの流用によって参戦できたと思われる。
小説版
ファムと対峙する形での登場。ファムを圧倒していたが真司が乱入し、偶然放たれた龍騎の必殺技ドラゴンライダーキックにより敗北。名前こそ明らかにされてはいないが、セリフから佐野満と推測される。
放送当時はR&Mにラインナップされず、ソフビもEX枠と不遇枠だった。放送終了後に装着変身とfigma、S.H.Figuartsなどが販売された。
装着変身は中の人の顔がこの頃定番の使い回しだが、比較的良好でプロポーションも良い。元々武装が少ないライダーなので付属品も少ないが、佐野が自己紹介時に渡していた名刺が付属。装着変身に持たせられるサイズの為小さいが、しっかり文字が読み取れる。
figmaでは『KAMENRIDER DRAGON KNIGHT』の「仮面ライダースピアー」名義で発売された。軟質素材の採用によりプロポーションが実際のスーツに近く、尚且つ完成度が高い。その後発売されたフィギュアーツはfigmaとほぼ同サイズでがっちりとした作り。
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以上です。これで紹介を終えます。