今回解説する仮面ライダーはオーガです。また、ホースオルフェノクについても解説します。
「夢っていうのは、呪いと同じなんだ。呪いを解くには、夢を叶えるしかない。けど、途中で夢を挫折した者は、一生呪われたまま…らしい」
目次
- 木場勇治
- 概要
- 性格
- 汚点
- 恋人
- 乾巧との関係
- ホースオルフェノク
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 強化形態
- 仮面ライダーオーガ
- スペック
- 概要
- 外見
- 性能
- 裏設定
- ■主な武装(ツール)
- 必殺技
- その他に変身したライダー
- 劇中の活躍
- ◆TV本編
- ◆劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
- ◆仮面ライダーファイズ正伝 異形の花々
- ◆他作品での活躍
- 『仮面ライダーディケイド』
- 中の人
- cross a river ~この川の向こう~
木場勇治
『仮面ライダー555』の登場人物。ホースオルフェノクの正体。映画では仮面ライダーオーガに変身する。演じたの泉政行。この物語のもう一人の主人公とも言うべき重要人物で、「怪人でありながらも人間として生きる」事をテーマとしている。
概要
生前は資産家の子息として生まれ、婚約者も持つなど恵まれた環境に育った大学生の青年。年齢は21歳。一人称は「俺」あるいは「僕」。
第1話によれば血液型はB+。名前の由来は騎馬からと思われる。また、時々容赦がない為に牙の意味も籠められている可能性がある。
優しく笑顔の絶えない温厚で物静かな性格。好意を抱いた相手や子供には面倒見良く平和的に接する。また、超が付くほどのお人好し。車上荒らしをしようとしていた初対面の乾巧と園田真里を特に咎めず、更に金を渡して帰した事もある。
描写
人を信じやすく草加雅人の口車に乗せられる事もあった。だが、流石に何度も騙されると雅人を信用しなくなったり、人を見る目が無いわけではない。
目覚めた直後の経験が余程トラウマになっているのか、特に嘘をついて裏切りを働く者には一切の容赦が無い。人に裏切られたり絶望したりして一度逆上するとオルフェノクの本能に飲まれ、殺人や戦いに何の躊躇いも無くなる激しい一面もある。
汚点
一度何かの拍子に敵と認識した相手は徹底的に攻撃するなど独善的な面がある。他者に対する評価が極端で不安定。勘違いや思い込みで暴走しやすい。5話では「憎んでもいない人を殺せない」と吐露しているが、逆を言えば憎んでいる相手なら容赦しない。
ホースオルフェノクに覚醒したのもこうした暴れ馬的な側面と、礼儀正しい側面が表れたからなのかもしれない。ファンからは巧が加点方式で人を見るのに対し、木場は減点方式で人と付き合うと評されている。
恋人
知恵は木場が従兄弟を殺した事を知らないにも関わらず、警察の事情聴取から逃げるために「殺人犯だ」と刑事に出任せを言って逃げ出す。
また、ほとぼりが冷めた途端に今度はヨリを戻そうとするなど、ビッチ全開な態度であった。なお、その後知恵の大学の同級生が彼女の兄に向かって発言した「生前はかなり遊んでいた」という台詞から、本当にビッチであった可能性が高い。
乾巧との関係
海堂が正当防衛として殺人犯を殺した所、ファイズが偶々やって来た交戦。それに介入して戦ったのがファーストコンタクト。それ以降はオルフェノクに危害を加えるファイズを敵と認識。しばらくファイズと対立関係にあった。
一方、私生活で巧と知り合ってからは交友を結び、ファイズの正体が巧だとは気づかずに良好な関係を築く。後にお互いの正体を知って和解・共闘する。一時は巧が戦えなくなった時にファイズギアを預かり、仮面ライダーファイズとしても戦っている。
勘違いに次ぐ勘違いと、後の草加による策謀がより対立を深める事となった。人物評価に不安定なため、巧の一貫した好意に比べ、終盤まで憎悪と好意の間を行き来していた。
ホースオルフェノク
「あなたの罪は重い」
スペック(格闘態)
身長:2m10cm
体重:137kg
特色/力:魔剣と盾、疾走態への変異
概要
馬の特質をもったオリジナルのオルフェノク。外見は頑丈な鎧をまとった西洋騎士のよう。頭部と両肩にあるユニコーンのような馬の顔と、各部に蹄鉄のようなデザインがされているのが特徴。
オルフェノクの象徴とも言うべき存在で、かなり人気が高い。フィギュア化にも恵まれて、疾走態のソフビや激情疾走態のフィギュアも存在する。
戦闘能力
自然に生まれたオリジナルのオルフェノクであるため、能力は非常に高い。劇中、ラッキークローバーに凹られていたかと思えば数話後には互角かそれ以上に戦っていた。
ファイズら共々成長している模様。どんなオルフェノクを相手にも果敢に立ち向かっていく勇敢さも強み。
武器
肉弾戦の他に、巨大な魔剣『ホースソード』を主に扱う。虚空から取り出し、オルフェノクエネルギーを放出する。切れ味が鋭いほか、密着状態から生み出してカウンター攻撃に転じることもあった。
使徒再生の時は相手の内臓を魔剣で突き刺す。丸い盾も持っており、クリムゾンスマッシュを正面から受けても弾き返せる。
疾走態
スペック
身長:3m65cm
体重:510kg
特色/力:驚異的なジャンプ力と脚力
概要
ホースオルフェノクがさらに変異した姿。下半身が馬の胴体という、伝説上の生物であるケンタウロスのような形状となる。ひと跳び30mのジャンプ力と時速360kmで走る脚力を誇る。パワーも向上しており前足2本のキックで車の突進を簡単に受け止める。
もちろん、剣と盾を使っての攻撃も可能。彼から逃げる自動車はもちろん、ファイズが駆るオートバジン ビークルモードにも追いついている。
激情態
スペック
身長:2m20cm
体重:147kg
特色/力:魔剣による剣戟
概要
感情の高ぶりが頂点に達することで全身が禍々しい変化を遂げた強化形態。劇場版『パラダイス・ロスト』と最終話で見せた姿。より騎士に近いスタイリッシュな外見になった。
格闘態と比べてパワーが大幅にアップ。身体も一回り大きくなった。鎧のような外見や武器の魔剣も、より攻撃的な見た目に変わっている。
TV版最終回ではウルフオルフェノクと激しく戦うなかで格闘態から変化。荒々しい剣戟で変化が解けるまで巧を追い詰めた。
だが直後に巧は仮面ライダーファイズ ブラスターフォームに変身。激しい戦いの末、左肩に剣を打ち込むも同時にファイズブラスター フォトンバスターモードのエネルギー弾を腹部に受け吹き飛ばされた。
激情態からさらに変化した形態。下半身が馬の胴体のようになり機動性が大幅に上昇。時速360kmの走行速度と、70mものジャンプ力を誇る。
走行速度はアクセルフォームとも渡り合えるらしい。また激情態同様、剣と盾を用いた戦いを得意とする。戦闘能力もさらに上昇した。劇場版『パラダイス・ロスト』で登場。
スマートブレインの社員達オルフェノク3人がかりでも敵わなかったサイガに、海堂や結花の協力もあったとはいえ互角に渡り合った。
そのスピードでフライングアタッカーで高速低空飛行する仮面ライダーサイガにも難なく追い付く。剣で叩き落としたほか、後ろ足での強力なキックもお見舞いした。
また、乾巧が変化するウルフオルフェノク 激情態とも互いの信念をぶつけて戦い、俊敏な動きに翻弄されながらも互角に渡り合う格闘戦を行っている。
小説版では怒りと絶望によって体躯が更に巨大化し、稲妻を発する形態へと進化した。激情態の更に先を行った形態と思われるが、詳細は不明。
馬をモチーフにすると間抜けになるという心配があったことから、特別感を出すためにユニコーンをモチーフにしているため、身体にある馬面には角が生えている。デザインイメージはアポロガイスト。
古代ギリシャのコリント式ヘルメットにあった羽根飾りをたてがみに見立てて、馬の顔を鼻当てに持ってきている。身体も古代ギリシャのような甲冑様式に倣っている。頭と両肩に3つの馬面を使い、馬蹄型のパーツをあちこちに付けている。激情態は格闘態が丸みのある優しげな雰囲気のため、ギザギザにしたカーブにすることで苛立った雰囲気にしている。
仮面ライダーオーガ
「ようやく解ったんだよ。俺が生きていく道は一つしかない―――俺はオルフェノクとして生きていく!」
スペック
身長:202cm
体重:101kg
パンチ力:4.5t
キック力:9t
ジャンプ力:ひと跳び38m
走力:100mを5.6秒
概要
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』にて木場勇治が変身するライダーで本作のラスボス。スマートブレイン社が新たに開発した2本のライダーズギア『帝王のベルト』の一つ「地のベルト」によって起動する強化戦士。数字表記及び変身コードは「000」。
外見
ギリシャ文字のΩ(オメガ)がモチーフ。デザイナーによれば花魁の簪の意図もあるとのこと。「天のベルト」で白を基調とするサイガとは対照的にオーガは黒を基調としている。
DVD(DC版)のジャケットでは純白の羽で天使・使徒のようなサイガに黒い翼を纏った悪魔・堕天使のような意匠が窺える。ちなみにファイズは正義を表す赤に二人に挟まれた救世主(メシア)として描かれている。
戦闘能力
スマートブレインによって回収されたデルタギアを参考に(HERO SAGAでの設定)、より強力なフォトンブラッドの制御を可能にした。
スペックは通常時でサイガの二倍以上のフォトンブラッドを生成しているため圧倒的な出力を誇り、ファイズ・カイザを同時に相手取っても圧倒出来るとも言われている。
ルナメタル装甲に加え肩や腰にかけて「賢者の衣」と呼ばれる特殊繊維製のワイズマンローブが装着されており防御性能も高い。しかしそのスペック故オルフェノクの中でも心・技・体に優れた選ばれし者しか変身出来ない。正に最強のライダーズギア。
性能
フォトンブラッド
フォトンストリームは最高ランクの金色。『オメガストリーム』はオーガ専用のフォトンブラッド流動経路。
ブラッディオーブから流出するフォトンブラッドに『フォトンターミナルX』が抵抗をかけることで、安全に各部へと供給する。既存のフォトンターミナルから、性能が格段に向上している。
頭部『アルティメットクラウン』
スマートブレインが開発したダイヤモンドに近い硬度を持つ超硬金属ルナメタル製100%の薄いハードシェルを何層にも重ねただけでなく、対衝撃吸収バッグも内蔵している強化ヘルメット。
目『クリスタルスコープ』はファイズのアルティメットファインダーの5倍の性能。アンテナ『クラウンファン』はスマートブレインのふたつの衛星であるホークアイ、イーグルサットと通信する。スーツの放熱効率を上げるための放熱板でもある。
耳『モナークソナー』は周囲50km以内であれば、針の落ちる音さえも聞き分け、装着者の耳に適正音量で伝える。口『スペリオールレギュレーター』はあらゆる毒物をろ過し、装着者へ酸素を供給する。水から酸素を生成可能。
全身
新素材であるルナメタル117製の極細の金属糸をベースに強化プラスチック、シルヴェールでコーティングが施された超強化スーツ『ルナフォーム』で全身を包む。
ファイズなどに採用されているソルフォームに比べ20%薄くて軽い。各部の装甲はスマートブレインの一部門であるスマートブレイン・マテリアルが開発したダイヤモンドに近い硬度を持つ超金属・ルナメタルのなかでも、最も硬いルナメタル114。
胴体
中央のエネルギーバンク『オーガコア』にフォトンブラッドを凝縮して駐留させる。背中や両肩、両手の甲にはオーガコアを補助するブラッディオーブを設置。
必要なだけのフォトンブラッドを効率よく供給する。必要なときに必要な分のエネルギーを取り出せ、強化スーツに与える負荷を抑える。
ブレストシールド『フルメタルラング』はルナメタル114を3重に重ねて作られた。ショルダーシールド『アブソリュートシールド』は超硬質で液体状の衝撃吸収材が入ったバッグを内部に備えている。
ワイズマンローブと一体型の防護襟『アイアンクロー』が毛細ケーブルが無数に這う首部分を強力なシールドで保護。
脚部
ローブ『ワイズマンローブ』は太陽の表面温度に匹敵する超高熱をも遮断可能。アイアンカラーが一体化されている。『フレックスべロウズ』は繰り出したキックによる反動や、高空から着地したときの衝撃から脚部を守る。
足首『グランアンクレット』に濃縮フォトンブラッドを蓄積し、一気に放出して驚異的なキック力を生み出す。ヒールガード『ハンマーヒール』や、つま先のシールド『トゥハンマー』はかかと落としやキック時に強力な打撃武器となる。
裏設定
いくら『天』の名を冠してもその羽をもいでしまえば、大地に抱かれ安らかな眠りにつくだろう。つまり『大地』とはどんな万物すら帰す最終地点―――即ち≪最後≫を司どるもの。そう、Ω(オメガ)の意味するものは≪最後≫。ここまで緻密な設定のライダーはそうそうない。
装備
オーガフォン
携帯電話型トランスジェネレーター。「000」の変身コードを入力、インサートすることで変身できる。ファイズと同じ折り畳み式で電子音声はカイザギアよりも低め。またライダーズギアシリーズなのでフォンブラスターにも変形可能。
オーガドライバー
ベルト型変身ツール。スマートブレインの特別室に保管されている「帝王のベルト」のうちの1本で、サイガドライバーの「天のベルト」に対し、オーガドライバーは「地のベルト」と呼ばれている。
オーガに変身できるのはオルフェノクの中でも、心技体のすべてが優れた者に限られるため、適合者が見つからずにいたが、村上峡児によって選ばれた木場勇治が装着者となった。なんとベルトは革製という豪華仕様。
オーガストランザー
『冥界の剣』の異名をとるオーガの主武装。ライダーズギアの武装は主に電子機器をモデルとし変形させることで武器にするが、『帝王のベルト』の固有武装にはモデルのないストレートなデザインが特徴でオーガは剣。
右腰にマウントされ、ミッションメモリーをセットすることで伸長し大剣モードになる。エネルギー光弾を発射する銃モードもあるが、劇中では使われなかった。
必殺技
オーガストラッシュ
『EXCEED CHARGE』をENTERキーで入力すること発動。強力な金色の濃縮フォトンブラッドをオーガストランザーに注入。莫大なエネルギーにより巨大化したフォトンブラッド製の光の刀身で真っ二つにする。刀身は無限に伸びる。
活躍
劇中ではブラスタークリムゾンスマッシュと鍔迫り合いになり、高濃度のフォトンブラッドが衝突。スタジアムの観客がその余波で次々と灰化していた。
真理を救う為にエラスモテリウムオルフェノクを抑えつける程のパワーを発揮。撃破とまではいかなかったが、投げ飛ばす事には成功した。
その他に変身したライダー
仮面ライダーファイズ
中盤でベルトを託され巧の代わりに変身。巧の変身時とは微妙に戦闘スタイルが異なっている。初変身時には苦戦することもなくクリムゾンスマッシュで難なくオクトパスオルフェノクを撃破した。
その後も巧を狙うピジョンオルフェノク、ファイズギアを狙うバーナクルオルフェノクを撃破した。しかしドラゴンオルフェノク 龍人態の前には、仮面ライダーファイズ アクセルフォームにフォームチェンジしても、為す術なく圧倒されてしまった。
終盤で草加からベルトを奪い変身。仮面ライダーファイズを打ち倒して、巧を実験材料として捕えたうえ、アークオルフェノクの完全覚醒を導くこととなった。木場が変身したカイザは草加と違い、「カイザスラッシュ」発動時にカイザブレイガンを順手で持つ。
劇中の活躍
オルフェノクへの覚醒
本編開始前、両親と3人でもドライブ中に居眠り運転のトラックとの衝突事故に遭い、2年間の植物状態を経て死亡。その後、ホースオルフェノクとして覚醒する。
しかし目覚めてみると、死亡した父の資産と会社や木場家の地所・建物を処分した叔父(一彰の父で、自身の父の弟)と恋人だった森下千恵の裏切りが発覚。すべてを失う。
従兄弟に邪魔者扱いされた勇治は、苦悩と怒りの余りオルフェノクに変身。千恵の新たな恋人となっていた従兄弟の木場一彰を手に掛ける。その後、再び知恵の元に行くも、知恵からも殺人犯扱いされたために殺害した。
仲間との出会い
知恵を殺害した後、スマートレディにスカウトされる。教育係となった戸田英一から、長田結花と共に人殺し(=使徒再生)をするよう強要されるが、これを拒否。人間でなく怪物と化した自分に苦悩する。
長田結花と、戸田の授業によって偶然使徒再生に成功した青年・海堂直也と知り合ってからは三人で生活するようになる。「心が人間なら人間であるはず」という考えに至り、オルフェノクと人間の共存を模索していく。
結花の死
終盤に警視庁がオルフェノクの捕獲に動き出す中で自身もその標的にされたことで、人間を守ることに疑問を抱く。影山冴子に殺された結花が警視庁に殺されたと誤解したことで、人間に対して深く絶望。人間であることを捨てて、人類を滅ぼすことへと志を変えた。
一方、人間を愛する心を持っていると信じた花形から、スマートブレインの新社長として任命され、村上の遺志を継ぐことになる。その際に、近い立場にありつつも決して人間への愛情と信頼を捨てなかった巧とも仲間割れする。
暗躍
唯一行動を共にしていた海堂に、ライオトルーパーのベルトを持たせて巧達を襲わせる。しかしそれに海堂が失望して彼の元から去る。それでも、真理を囮にしてオルフェノクの王の打倒に向かう雅人を暗殺。カイザギアを奪う。
他には、捕らえた巧を裏切り者として、オルフェノクが滅びへと向かうメカニズムの解明のための実験体にした。その影響で巧の寿命が縮まる。さらには、鈴木照夫の身体を犠牲にさせて王の復活を実現しようとした。
最終話
救出された巧に敗北。かつて自身が説いた理想を巧から諭されたことと巧の人間を守る決死に動揺し、何が正しいのかわからなくなり絶叫する。
それから、ファイズとデルタが復活したオルフェノクの王・アークオルフェノクに圧倒されてしまう中、答えを思い出すために救援に駆け付けた。
カイザに変身して戦うも、王の攻撃でカイザギアが破壊されて致命傷を受ける。瀕死状態になった際、命を代償にして王を羽交い締めにした状態で王諸共ファイズ ブラスターフォームの超強化クリムゾンスマッシュを身に受けて命を落とした。
劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
状況
TV本編同様、人間とオルフェノクの共存を希望。人間たちにも正体を明らかにし、人間の味方として振舞っていた。しかし友人である巧、真理、啓太郎以外の人間やスマートブレイン社には疎まれている。
食料さえも売ってもらえないほど毛嫌いされ恐れられていた。それでも巧の帰還を信じており、結花や海堂と共に人間を襲うライオトルーパーを撃退していた。
関係悪化
記憶を取り戻した巧の帰還には、真理と共に喜んだ。ある時、レジスタンスの水原がファイズドライバーを持ち去ろうとする。
彼からドライバーを取り戻そうとして誤って殺してしまう。その一部始終を見ていたレジスタンスの仲間によって残忍なオルフェノクの本性を見せて水原を殺したというデマが広まり、人間の中に居場所を失う。
帝王のベルト
改めて信用する見返りに帝王のベルトの強奪を強要され、奪取すべくスマートブレイン潜入。しかし、怪獣・エラスモテリウムオルフェノクの攻撃に晒され、結花と直也惨殺される。
そのうえ園田真理の姿を利用したスマートレディの狡猾な策略によって人間との共存に絶望させられ、オルフェノクとして生きることを決意し、人間を滅ぼすために「地」のベルト=オーガギアを与えられる。
変身
捕虜となった真理の公開処刑を止めるべく乱入しサイガを討ち倒した乾巧。そこに、一万人のオルフェノクの大歓声の中から登場。
変身してファイズと戦う。ただのパンチでファイズを観客席まで吹き飛ばし一方的に圧倒する。だが、ウルフオルフェノクに変身した巧に動揺。自身もホースオルフェノクの姿をとり応戦。スピードに押されるが再度ライダー戦でファイズを地に打ち伏せる。
決戦
巧は木場の意志を知ると戸惑いを捨て友を討つことを決意する。そして真理の声援を受け立ち上がったファイズ・ブラスターフォームのパンチによる怒涛の猛ラッシュを受け、地に片膝を着く。互いに余力を必殺技に注ぎブラスタークリムゾンスマッシュとぶつかり合うが、オーガストラッシュが粉々に打ち砕かれ敗北した。
最期
真理を庇ってエラスモテリウムオルフェノクをオーガストランザーで抑えつけるが、無数の毒針を全身に受けて致命傷を負う。
その状態で最期の力を振り絞ってエラスモテリウムオルフェノクを吹き飛ばし一矢報いた後、巧と真理の眼前で力尽きて倒れる。巧が敵を倒した後、自分の成し遂げられなかった理想を巧に託して、灰化・消滅していった。
仮面ライダーファイズ正伝 異形の花々
真理との交流
建築デザイナーを目指していたが、彼の才能に嫉妬した友人に殺害された事でオルフェノクとして覚醒する。真里と恋人同士だったが、自分が人間らしくあるために真里を利用している、と海堂に指摘されている。
実際には最初こそ無自覚に利用していたが次第に彼女に惹かれていきかけがえのない存在になっていく様になる。だが、真里を大切に想えば想う程、自分が人間でない事に苦悩する様になる。
崩壊
普段から人間らしくいる為に温厚である様に振る舞い感情を出さない様にしていたが、とある場面で巧に真里への想いを感情的に吐露する。啓太郎との子を身ごもった結花を、人間とオルフェノクの共存の象徴と考えていた。
結花が草加雅人率いるカイザ軍団に殺されると絶望。圧倒的な戦闘力を持つ形態へと進化して、雅人を達磨にした。その後ファイズを圧倒するも、ウルフオルフェノクに変身した巧との戦いの末に敗れ、死亡した。
他作品での活躍
仮面ライダーディケイド
第20・21話のネガ編で光 夏海の友人・青柳和良の偽者がオーガに変身。ダークキバなどダークライダーの一人として『ネガの世界』の人間達を抹殺していた。
最期はオーガストラッシュを繰り出すも、ディケイド・コンプリートフォームと召喚される。ファイズ・ブラスターフォームのフォトンバスターにまた押し切られて撃破された。
『超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレ〜ツ』ではディエンドのコンプリートフォームによって他の劇場版ライダーと共に召喚された。他の劇場版ライダー達の必殺技と一緒に、オーガストラッシュで敵を撃破している
仮面ライダー大戦
巧の回想シーンに登場。海岸でアークオルフェノクと組んでファイズとカイザを圧倒し、変身解除させられた草加雅人に致命傷を与えた。
本編の第48話~最終話での出来事を彷彿させてたものの、この作品の巧や草加が本編とはパラレル上の存在のように描写されているため、このホースオルフェノクが木場本人なのかは不明。因みに原典でも草加は木場に殺されている。
ゲーム作品
ガンバライジングではバーストライズ05弾から参戦。彼の思い入れをスタッフが汲み取った為か、効果音以外はボイス無しとなっている。他にはライダーレボリューションやシティウォーズに登場。これらは代役の声優がCVを担当している。
「仮面ライダーシティウォーズ」では新必殺技・グランキックを獲得。空中から飛び蹴りを放つ。「ライダーレボリューション」ではホースオルフェノクの必殺技で変身する形で登場している。
cross a river ~この川の向こう~
木場の中の人はオーガに強い思い入れがあり、自分以外の人間がオーガになったことについて「オーガやるなら俺に許可とれYO!」とかなり悔しい思いをしたとか。2015年、木場勇治を演じた泉政行はわずか35年の人生を駆け抜けた。
亡くなられた年の春先に公開された映画『スーパーヒーロー大戦GP』には木場は登場しないが、巧が重要な役割で登場する。
同年9月によみうりランドで行われた『仮面ライダードライブ スペシャルショー』では、オーガが半ばラスボスのような役割で登場する台本が急遽製作されることとなった。
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以上です。これで紹介を終えます。