【徹底解説】仮面ライダーメタルビルド / 浦賀啓示

2022年1月29日土曜日

悪のライダー 映画・Vシネ 仮面ライダービルド 仮面ライダー解説

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  今回解説する仮面ライダーはメタルビルドです。

俺は周りから嫌われ、恐れられ、戦うしかなかった…科学を武器にここまでのし上がってきたんだ……
目次
  • 浦賀啓示
    • 概要
    • 性格
    • 旧世界
    • 描写
    • 事情
  • ダウンフォール
    • 概要
    • 構成員
      • サイモン・マーカス/ファントムクラッシャー
      • ダウンフォール構成員の名あり兵士
      • その他構成員
    • 保有戦力
      • ファントムリキッド
      • メタルボトル
      • ファントムクラッシャー
      • ガーディアン(ダウンフォールVer.)
      • ハードガーディアン
  • 仮面ライダーメタルビルド
    • スペック
    • 概要
    • 外見
    • ハザードフォームとの関係
    • 戦闘能力
  • ファントムビルド
    • スペック
    • 概要
    • 外見
    • 装備
      • ビルドドライバー
      • ハザードトリガー
      • メタルタンクフルボトル
      • ドリルクラッシャー
    • 戦闘能力
    • 欠点
    • 必殺技
    • 備考
  • 劇中の活躍
    • 強襲
    • メタルビルド変身
    • グリスブリザード再登場
    • ファントムビルド圧倒
    • 最期

浦賀啓示
 『仮面ライダービルド』のVシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』の登場人物。仮面ライダーメタルビルド変身者。演じたのは趙珉和。

 概要

 新世界で出現したテロリスト集団・ダウンフォールの指導者にして科学者Vシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』に登場した馬渕由衣のような、旧世界の記憶を保持している人間の一人。

 性格
 マッドサイエンティストそのもの。戦争の中で発展を遂げる科学の力に魅入られている。迫害を受けながらも科学による力だけでのし上がってきた事や旧世界では才能を認められなかった経験から、その力だけを信じて社会への復讐を目論む。
 狂人故の孤独や裏切られた経験から「ヒーロー」や「仲間」、「絆」といった概念を「そんなものはただの幻想だ」として信じておらず、部下や仲間の命を平然と奪う残虐さを見せる。

 旧世界
 エボルトと手を組んでいた葛城忍と共にラストパンドラパネルホワイトの研究をしていた。ところが、忍の手でロストフルボトルの実験台としてゼブラロストスマッシュに強制変身させられた挙句、使い捨てとして焼殺された。

 描写

 新世界の改変を経ても旧世界の傷は完全には癒えなかったようで、右顔面は焼け爛れた痛ましくも悍ましい容姿。
 生前は大きな迫害を受けていたらしい。科学の力でダウンフォール内での地位を確立した。科学者としての実力は高く、優れた技術を次々と生み出してもいる。

 事情
 性根から狂気に取り憑かれて腐りきった悪人だが「戦争の被害者」とは言える。浦賀が狂気に入り込んだ戦争の原因はエボルト及びブラッド族なので彼らの犠牲者でもある。
 新世界の創生によって誕生した歪みの一つとも言える。自らの言動から仮面ライダーグリスに孤独を指摘された際に異様に激昂した事や最期の瞬間の態度から、無意識に孤独に苦しんでいたのかもしれない。

ダウンフォール
 Vシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』に登場するテロ組織。組織名は指導者である浦賀の「再びこの世界を火の海にする」という願望を反映するかのように、“破壊”・“滅亡”の名を冠したものとなっている。
 科学の力による日本の支配を企んでおり、日本政府が所持するライダーシステムや、桐生戦兎が保管するラストパンドラパネルホワイトを狙っている。組織のシンボルマークは「鋭利な意匠がある剣のような黒い十字架」というどことなくドイツっぽさを感じさせるもの。

 描写

 浦賀がネビュラガス投与、及びロストフルボトルの実験の影響で新世界においても旧世界の記憶を保持している為、構成員もフルボトルなどに関する知識を持つ。協力者であるサイモンが国際同盟の視察団だった事から、国際的な組織にも協力者を抱えていると見られる。

 構成員

サイモン・マーカス/ファントムクラッシャー
「平和ボケに浸かった皆さん。今日から我々ダウンフォールが、この国を制圧して新国家を設立する!」

概要

 演じたのはマイケル富岡。国際同盟視察団の団長として国立先端物質学研究所に訪問した外国人男性。日本語も問題無く話せる。ダウンフォールの存在を首相の氷室泰山に警告していたが、実は彼もまたダウンフォールの協力者であり、視察を利用してビルドドライバーを奪った。

最期
 日本から新たな独立国家を樹立してその頂点に立とうとしていたが、最期は浦賀に用済みと見做されて呆気なく射殺された。撃たれた際の反応から、少なくとも浦賀の裏切りの可能性は全く考えていなかった様子。

名あり兵士

外見

 ジョニー(演:Arvin Diaz)、トーマス(演:Hagen)、ベルナルド(演:Caleb Bryant)、ケビン(演:Javed Hataminia)が登場。全員外国人。劇中で名前が呼ばれる事は無い。ファントムクラッシャーとして仮面ライダー達と戦いを繰り広げた。

扱い

 戦兎からハザードトリガーを奪う功績を達成するも、偽のラストパンドラパネルホワイトを掴まされた事で浦賀の怒りを買って射殺されたり、日本語が話せずに英語で会話していたのでグリスから「日本に来たならなぁ、日本語話せコラァ!」と批判されたりと割と苦労している。

その他構成員

 身体のどこかにシンボルマークを入れ墨として施しており、顔などに施している場合は構成員であると一目で判断出来る。日本人の浦賀を除けば、構成員は基本的に日本以外の他国出身者と思われる人物が大半を占める。
 指導者の浦賀が「ヒーロー」や「仲間」、「絆」といった概念を信じていない為、少しでもミスを犯した構成員や浦賀が邪魔だと判断したサイモンなどは容赦なく殺される。官邸襲撃以前から既にこんな運営体制だった場合は組織の士気が低そうな気もするが、案外恐怖政治で成り立っていたのかもしれない。

 保有戦力

 野蛮な思想に反して、トップが優秀な科学者なので保有戦力のレベルが高い。構成員は重火器で武装しているが、ファントムクラッシャーに変身する為のメタルボトルも支給されている。

ファントムリキッド

 所有戦力というよりは所有成分。新世界創造時にネビュラガスの噴出地帯がもう一つの地球と接触して圧縮された結果、ネビュラガスが高濃度の状態で液体化した成分。危険性こそ改善されていないが、ネビュラガスの上位互換と言っても良い。浦賀はこのファントムリキッドを利用する事でファントムクラッシャーを開発した。

メタルボトル

 ダウンフォールがファントムリキッドを用いて開発したフルボトル。外見は黒いギャップをした銀色のエンプティフルボトルダウンフォールのメンバー全員が所持しており、変身者の体に挿し込む事で変身する。

ファントムクラッシャー
「ネビュラガスより高性能な、ファントムリキッドで作り出した…“ファントムクラッシャー”だ」

 ダウンフォールのメンバーがメタルボトルを体内に挿入する事で変身する怪人。生方直進曰く「ダークグリーンの化け物」。
 実質的なダウンフォールの戦闘員ポジション。戦闘機を模したミリタリー色溢れるデザインで、、戦闘機や爆撃機を人型ような姿。顔面はコックピットの計器類に似ている。

戦闘能力
 ガーディアンを上回る戦闘力と飛行能力を持つ。スピンしながら体当たりするしたり、大量のミサイルを発射する技が使える。
 左手にネビュラガス由来の変身能力を無効化する能力を持っている。但し、ファントムリキッドを摂取した人物に対しては、無効化能力の意味が無くなるという欠点がある。

ガーディアン(ダウンフォールVer.)
 新世界でも首相官邸や国立先端物質学研究所の警備をしているが、浦賀の手でAI機能をハッキングされ、ダウンフォールの戦力として運用される事になる。セーフティパネルの色がダウンフォールのシンボルマークが施されたカーキ色になっている。

ハードガーディアン
 元々は難波重工が戦争向けに開発した兵器だったが、ダウンフォールが運用している様子が確認出来る。浦賀が作った可能性もあるが、割とその経歴は謎である。


グリスの取り巻きか、面白い…。受けて立とう

ハザードオン! タンク! タンク! ガタガタゴットン!ズッタンズタン! Are you ready? チン! アンコントロールスイッチ!ブラックハザード! ヤベーイ!

ハザードを更に進化させた……『メタルビルド』だ」

 スペック

身長:197.5cm
体重:114.7kg
パンチ力:49.6t
キック力:55.1t
ジャンプ力:一跳び63.5m
走力:100mを1.2秒

 浦賀啓示が「ビルドドライバー」に「メタルタンクフルボトル」とハザードトリガーをセットして変身した。変身時にはハザードライドビルダーと酷似した専用のフレームでプレスされるが、こちらのフレームは警戒色が塗られていない。
 アーマーを形成したハザードライドビルダーが細かい泡で身体をジュワッと包む形で対象を変身させるが、変身完了時にはプレス後のフレームも取り込まれる。

 ラビットタンクハザードフォームとほぼ同じ。旧世界でハザードフォームに殺害された経験がある青羽から罵られた。複眼がボディカラー同様真っ黒で形状も戦車になっている。
 桐生戦兎が『ラブ&ピース』の信念を胸に戦っていたのに対し、こちらは完全に良心が欠落した『心を失った兵器』である象徴とも言え、ある意味では新世界におけるアナザービルドと呼べる存在。

 発展形であり暴走状態に突入しない。変身時に「スーパーベストマッチ!」の音声が流れない事からトライアルハザードに近い分類の存在とも言える。
 ビルドの技術を使っている事は疑うまでもないが、ファントムリキッドを利用したライダーと考えられる事から根本のシステムは違う可能性もある。

 武器やアイテムを使用しないシンプルな徒手空拳で戦う。動作が控えめで相手の攻撃を受け流すかのような戦法を取る。
 北都三羽ガラスが変身した3体のハザードスマッシュに圧倒。ロックフルボトルによる鎖を破壊する攻撃力と、ツインブレイカーや三羽ガラスの合体技にも耐える防御力を備えている。
 初期のカタログスペックの時点で走力以外の数値が劣るグリスブリザード相手には劣勢気味だったが、手を抜いた節があるので実際の力関係は不明。

戦争に“綺麗”も“汚い”もない。『勝者こそが正義』…。旧世界で嫌と言うほど味わったはずだ。遂に手に入れた…!これで俺は、世界の覇者となる……ふんっ!ぬぅ…!ぐあっ!うぅっ…うあぁっ!! これが俺の最高傑作……。『ファントムビルド』

 スペック

身長:197.5cm
体重:114.7kg
パンチ力:57.8t
キック力:63.4t
ジャンプ力:一跳び70.5m
走力:100mを1.0秒

 概要
 メタルビルドがグリスブリザードから奪ったラストパンドラパネルホワイトを体内に取り込みその場に居合わせた配下のファントムクラッシャーと強制的に合体・融合。
 そして完成したメタルビルドの強化形態及び最終形態。怪人を取り込んだからなのか、“仮面ライダー”の名を冠していない。

 ファントムクラッシャーの要素を取り込んだ外観に大きく変化。上半身と両腕にはファントムクラッシャーの装甲が装着され、複眼があった部分はそれぞれ左目に戦艦・右目に戦闘機を模した左右非対称な装甲で覆われた、
 これまで『ビルド』に登場したライダー達の中でも極端に『兵器』『戦争』を連想させるミリタリー色全開のビジュアルとなっている。
 左右非対称なハザードフォームから鎧を装着して左右対称のラビットラビット/タンクタンクフォームになったオリジナルのビルドとは逆に、左右対称なメタルビルドから鎧を装着して左右非対称なファントムビルドになる。

 装備

ビルドドライバー
  普段はバックルの状態で携帯され、腰に当てることで自動的にベルトが伸長して装着される。システム適合者を自動判別する機能を持つ。「ツインフルボトルスロット」はフルボトル識別機能を備える。ベストマッチが判別出来るように戦兎が後から改造している。
 レバー付近にSDカードスロットが存在し、ここにSDカードを挿入して戦闘データを記録する事が可能。左腰にはフルボトルホルダーが装着されており、フルボトルを3本携帯することが可能。忍が旧世界の記憶を頼りに新たに製造したドライバーを奪ったものを使用する。

ハザードトリガー
 葛城巧が開発した、ビルドドライバー用の機能拡張デバイス内部タンク「プログレスタンク」の万能強化剤「プログレスヴェイパー」は、フルボトル内部の物質「トランジェルソリッド」と反応して金属状の物質に変化し、ハザードライドビルダーの中にプラスされ、装備が強化される。
 表面のメーター「フォースライドメーター」は強化剤の浸透レベルを示しており、メーターの振れ幅が大きいほど戦闘能力が高まる。ダウンフォール構成員の部下が戦兎の拠点を襲撃した際に、彼が床に転がした物を奪ってきた。
 その後、その部下がラストパンドラパネルホワイトの偽物を掴まされた事が判明した為、浦賀に制裁として射殺された際に落とした物を彼が拾った。ファントムビルド消滅時に一緒に消滅してしまった。

メタルタンクフルボトル
 メタルビルドの変身に必要なフルボトル。ダウンフォールの構成員が使うメタルボトルの一種だと思われる。外見は黒いタンクフルボトルといった外観で、シールディングキャップのラベルは黒い背景に「T/T」と描かれたものとなっている。
 2本セットで使用するが、ハザードトリガーが無い状態でも使用出来るかどうかは不明。前作『仮面ライダークローズ』のキルバスパイダー同様、玩具版は発売されなかった。

ドリルクラッシャー
 2種類のモードが存在する可変型の武器。接近戦用のブレードモードは高速回転するドリル刃で攻撃し、渦巻く光刃を纏わせることが出来る。
 ガンモードはドリル刃を刺して接続部の銃口を使用し、加速光弾は状況に合わせたカスタマイズも可能。鍔に相当する部分にある「ボルテックメーター」内の針を見て稼働状態を確認できる。ファントムビルドに変身した際のみに使用している。メタルビルドの時でも利用出来るのかは不明だが、恐らく可能だと思われる。

 戦闘能力
 総合的なカタログスペックではグリスパーフェクトキングダムとほぼ互角。浦賀の見立てでは「ラストパンドラパネルホワイトを体内に取り込んでいる分、こちらの方が性能は上回っている」との事。
 メタルビルドが元々持っていた能力に加えて飛行能力や背中から放つミサイル攻撃、そして超高速移動といったファントムクラッシャー由来の能力が新たに付与された。戦闘スタイルもドリルクラッシャーなどの武器を積極的に使用する形に変化している。

 欠点
 劇中ではグリスブリザードグリスパーフェクトキングダムを圧倒。スペックはジーニアスフォームを上回るが、ハザードレベルが上昇する描写が存在しない。「俺の方が遥かに高い能力を備えた」というほどの性能差は殆どない。
 変身者の感情によって当初の基準より遥かに実力が向上するライダーシステムの特性を考えると十分埋められるレベル。実際の性能差は殆どない。
 現にグリスに徐々に戦局を覆されていき、最終的にはパーフェクトキングダムフィニッシュを受けて敗北した。同じくパンドラパネルを取り込んだエボルト(怪人態)には実力面で遠く及ばない。

 必殺技

 ビルドドライバーのボルテックレバーを回して発動。前蹴りで履帯状のエネルギーを前方に伸ばして攻撃する。グリスに使用。
 または、空中の敵を膝蹴りで叩き落とした直後、その勢いのまま戦車の履帯を模した紫色のエネルギーを纏って轢き潰す。グリスブリザードに使用。

ハザードフィニッシュ

 オーバーフローモードを発動して使用する必殺技。キックの動きに合わせて戦車の履帯を模した紫色のエネルギー攻撃を敵に打ち込む。
 劇中では回し蹴りで周囲の敵を薙ぎ払うパターンと、前蹴りで前方に伸ばしていくパターンを使用。攻撃範囲が広い事から集団戦に強く、三羽ガラスを前者のパターンで纏めて撃破した。
 ファントムビルドでの発動時はビルドドライバーを操作する事無く使えるなど強化されており、ミサイル攻撃と同時に発動した。しかしパーフェクトキングダムには通じなかった。

 『ビルド』における悪のライダーはいずれもブラッド族だった。メタルビルドは『ビルド』としては初の人間が変身した悪のライダーとなった。
 平成仮面ライダーシリーズでは一貫して敵だった人間のライダーは別に珍しくもないが、『ビルド』という作品は敵が地球外生命体だっため珍しい。
 メタルビルドは『ビルド』では初のネガライダー。主役に似たダークライダーは『ビルド』TV本編で登場したエボル ラビットフォームも該当しているが、この手のネガライダーとしては主役よりもサブライダーとの因縁の方が強いパターンは珍しい。

劇中の活躍

 強襲
 『仮面ライダークローズ』でパンドラボックスが復活した影響で、旧世界の記憶が復活。国際テロ組織・ダウンフォールの指導者として、ガーディアンのAIをハッキングして警備をすり抜けながら政府の国立先端物質学研究所を強襲した。
 当初は顔を隠していたが、研究所にいたかつての上司である忍に自身の正体や現状を明かす。その後、ダウンフォール側の人間としての本性を見せたサイモン・マーカスがファントムクラッシャーとしてローグを撃破。敗北したから氷室幻徳からビルドドライバーを奪い、彼を人質にする。

 幻徳を利用して一海にラストパンドラパネルホワイトを持ってこさせようとする。ところが、部下が偽物を掴まされた事に気が付くと、激怒して部下を射殺。電話でグリス一行の変身能力を奪えない事を知らされると自ら出陣。射殺した部下の手元からハザードトリガーを回収する。
 石動美空を誘拐しようとして三羽ガラスやグリスと遭遇。メタルビルドに変身して蹴散らした。美空を人質として政府官邸に連行した浦賀は、官邸に居座っていたサイモンを用済みとして射殺。困惑の感情のまま死んでいったサイモンに代わって自身が日本のリーダーとなる事を誓う。

 ダウンフォールによる日本政府の支配を中継で全国に宣言。街に無差別虐殺と爆撃を行う。本物のラストパンドラパネルホワイトを持って首相官邸へ乗り込んできた猿渡一海と対面。グリスブリザードと戦い苦戦する。
 だが、ファントムクラッシャーの救援でグリスブリザードの隙を突き、ハザードアタックをぶちかます。ラストパンドラパネルホワイトを奪って自身の体内に挿入。先程自身の救援を行ったファントムクラッシャーを強引に取り込んでファントムビルドに進化した。

 グリスブリザードを圧倒。屋外へと吹き飛ばして変身を解除させる。一海は万丈龍我から渡されたアイテムを使って、グリスパーフェクトキングダムに変身。それでも戦況はファントムビルド優位に進む。
 しかし、一海は仮面ライダーとしての想い・覚悟を口にしてハザードレベルを急上昇させる。完全に形勢を逆転される。必殺技の波状攻撃を喰らいながらグリスから溢れ出る力に困惑する。

 パーフェクトキングダムフィニッシュで止めを刺され、敗北が確定。俺の方が、遥かに高い能力を備えていた…。なのに、どうして…?この差は何だ……?と疑問を投げかけ俺には守るべきものがあって、お前にはそれが無かった…。それだけの事だと返される。
 浦賀はその返答に肯定も否定もせず、静かに無言を貫いたまま緑色の粒子と化して消滅した。ファントムビルドが消滅したその場には、取り込まれていたラストパンドラパネルホワイトが地面に落下した。リーダーの浦賀と有力者だったサイモンの死によって、組織は実質壊滅したと思われる。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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