浮世英寿が仮面ライダーギーツコアIDを装填したデザイアドライバーで変身する仮面ライダー。レイズバックルをセットすることにより装甲を身に纏う。英語表記は「Geats」。
モチーフは白い狐。頭部パーツはマスクの上から更に狐面を被せたようになっている。変身時には相手に向けて指でキツネの影絵を作り、中指と親指でフィンガースナップをする。パーソナルアクセサリーは首の紅白のマフラー『ギーツテイル』。限定的ながらジャミング機能を備えている。
戦闘能力
マグナムフォームをベースにほぼ全ての性能が向上しており、キック力は通常のマグナムフォームから10倍近くにまでアップしている。
必殺技は『マグナムブーストグランドビクトリー』。ブーストライカー・ギーツモードを召喚、共に空へ飛び、足先にライダーズクレストを浮かび上がらせ炎を纏ったライダーキックを放つ。ギーツのキックと同時にブーストライカー・ギーツモードも全身に炎を帯びて標的めがけて突撃する。
1話「黎明F:ライダーへの招待状」
マグナムフォームVS和装ジャマト
ブーストフォーム / マグナムブーストフォームVSスラグフォートレスジャマト
「おめでとうございます、今日からあなたは仮面ライダーです。」
予告なく届けられるIDコアとドライバー。それを手にしたもののみが参加でき、優勝者の願いを叶える生き残りゲーム、デザイアグランプリの幕が開く―
桜井景和は就職活動中の大学生。ゆるふわっとした彼の考えは、この競争社会で戦い抜くにはあまりに心もとなく…
思うようにいかない結果を受け、姉と一緒に蕎麦屋を訪れているとそこに突然、謎の怪人が現れる。なんとなく幸せに続くと思っていたこの世界は今まさに目の前で、大きな転機を迎えようとしていた。
2話「邂逅Ⅰ:宝さがしと盗賊」
ブーストアームドウォーターVS頭領ジャマト
「命を懸けたゲームですので」
突如現れたジャマトによって破壊された平和な世界。しかし、颯爽と現れた白い狐の戦士・仮面ライダーギーツによって世界は守られた。
景和は自身の遭遇した惨劇を周囲に話すが、不思議なことに覚えている人はいない様子。やはりあれは夢だったのかと首を傾げる景和だった。
そんなある日、謎の女・ツムリのいるデザイア神殿に集められた20数名の人々。その中には景和、祢音、道長、会社員の孝人、陽気な森魚、学生の奏斗、そして派手な服を纏った英寿も立っていた。
ツムリ曰く、「正体不明の怪物“ジャマト”から世界の平和を守るため」というのが彼らが集められた理由。
さらにツムリは「世界を守りきった者は理想の世界を叶えられる」と続ける。その恐ろしくも魅力的なゲームの名は、“デザイアグランプリ”。
第1回戦は宝探しゲーム。勝ち気に飛び出す者、恐れ慄く者、状況が飲み込めない者。それぞれの願いと生き残りを懸けた“デザイアグランプリ”が今、始まるー。
3話 邂逅Ⅱ:ゾンビ狩り
ゾンビフォームVSダパーン
「第2回戦『ゾンビサバイバルゲーム』を始めます」
現在生き残っているライダーは6人。そんな彼らに再びツムリの招集がかかる。次に開催されるゲームは、ゾンビジャマトから街を守る「ゾンビサバイバルゲーム」。それは、ゾンビに噛まれるとライダーもゾンビ化してしまうという恐ろしいものだった。
そして大切なルールがもう一つ。ゲーム終了時スコア最下位だったライダーは、脱落―。協力、裏切り、ゾンビ化、目まぐるしい波乱の中で脱落者を決めるゲームが動き始めた。
7話「邂逅Ⅵ:ラスボスと缶けり」
ニンジャフォーム&サボテンナイトジャマト
「緊急事態です、仮面ライダーの皆さん」
『神経衰弱ゲーム』を終え、再び日常に戻ったライダー達。景和は姉の沙羅と穏やな日々を過ごしていた。しかし、突如として街にジャマトが出現。今まではゲーム開始前に招集があったのに、なぜ?
ツムリからの緊急連絡では、これが『最終ゲーム』であり予測ができなかったと伝えられた。更に、ゲームはラスボスが自ら鬼を務める『缶けり』であり、そのラスボスはかつて、ライダーを全滅させたほどの強敵だと続ける。
事の異常さは慌てるツムリの様子が示していた。しかしその緊張感とは裏腹に、ラスボスの姿は想像していたものとは大きく乖離しており…。泣いても笑っても最後の戦い。デザ神の座をかけて、いざ缶を蹴れ。
9話「邂逅F:Wake up!モンスター」
モンスターフォームVSサボテンナイトジャマト
「さあ、いよいよ最終戦。この世界を変えるのは誰か。運命の時を迎えます!」
タイクーンの命を懸けた戦いも虚しくラスボスは逃亡。景和は沙羅の眼前で脱落してしまった。何故ラスボスは倒れないのか。その問いの答えは「ジャマトは進化する怪物だから」。
戸惑うライダー達の前に姿を表したのはなんとゲームマスター。彼が手にしていたキーアイテムは…タマゴ。これは一体何に使うのか。
細かいことはわからない。しかし願いを叶えるためなら、それが世界を救うためならと、自身の戦う意味を再確認したライダー達。絶対に負けられない戦いの火蓋が切って落とされた。いざ、タマゴを孵して世界を救えー。
10話 謀略Ⅰ:新世界のビート
ブーストフォーム&海賊ジャマト
「なぜこんな世界を…あなたの目的はなんですか?」
浮世英寿がデザ神となり再び世界は作り変えられた。しかし彼が願った世界は、狙いが理解出来ない不思議なもの。それを見て嫌悪感を露わにするツムリとあくまでも否定しないギロリ…。英寿は一体何を叶えたのだろうか。
やがて開催される新たなデザイアグランプリ。再び招集された馴染みの顔もあれば初参戦の顔もある。この選考は一体誰がどんな基準で行っているのだろうか。
そしてその中には一際目を引くパンクロッカー・晴家ウィン。ゲームが始まり彼が変身を遂げた姿は…パンクジャックだったー。
11話「謀略Ⅱ:ジャマトの迷宮」
フィーバーブーストフォームVSジャマトライダー
「いつまでこんな茶番を続ける気?」
英寿がツムリ・ギロリと家族になった世界で始まった新たなDGP。祢音の不自然な途中エントリーなど、運営の動きには謎が深まるばかり…。英寿はそんなDGPの秘密を探るべく運営と家族になることを望んだ。
飄々とDGPに近付く英寿に対し表では笑顔のギロリ。しかし核心に迫ろうとする英寿を許すわけもなくDGPスタッフの晴家ウィンを使いギーツ潰しを始める。
英寿に不利な状況で始まった次のゲームは、ジャマトの蠢く迷宮から一般人と共に脱出を目指す「迷宮脱出ゲーム」。
移送され迷宮に辿り着いた英寿たちが遭遇した一般人の中にはなんと桜井景和の姿が。DGPの記憶を消された景和からは、勇敢だったタイクーンの面影はなくなっていた。
12話「謀略Ⅲ:スロット★フィーバー」
フィーバーマグナムフォームVSジャマトライダー
「昔この部屋で誰かが退場したようですね…」
ジャマトがドライバーを装着しジャマトライダーへと変身を遂げた。その強さは凄まじく、ケイロウは大ダメージを受け変身解除。
一度は難を逃れた英寿達だが、次々と襲いくるジャマトライダー。一刻も早く迷宮から脱出しなければ。そのためには迷宮内にある暗号の謎を解き扉を開くことが必要だ。
しかし運営側の晴屋ウィンは英寿を脱落させるため謎解きを撹乱。迫り来るジャマトライダーの脅威と守るべき一般人、そして開かない扉。自らの意思で運命を掴み、扉を開け。
13話「謀略Ⅳ:ドライバーを奪還せよ!」
コマンドフォームキャノンモードVSジャマトライダー
「椅子は椅子でも、ライダーの座をかけたゲームです」
景和や祢音の足元に転がるIDコア。彼らの前を赤い帽子の少女が横切ると、ドライバーがどこかに消えてしまった。そして次の瞬間には赤い帽子の少女も雲散霧消…。
次のゲームは、消えたドライバーをジャマトと奪い合う「イス取りゲーム」。しかし変身できない生身の身体でジャマト達と戦うのは困難でありこれまでにないほど苦戦を強いられる英寿達。
ドライバーがなければ英寿ですらただの一般人。一時的にでも協力するのが吉か、はたまた一人勝ちを狙うのが吉か。選択を間違えれば待っているのは脱落どころか退場かもしれない。玉座を探し街を駆けろ。
15話 謀略Ⅵ:仮面ライダーの資格
VSラフレシアフォートレスジャマト
「……ギーツ抜きで世界は守れるのでしょうか」
英寿が脱落し、記憶を失くしてしまった。が、それでも世界は周りゲームは続行されている。しかしDGPに関する記憶がない英寿はただのスターとして奇妙な日常を生きていた。
英寿を欠いたメンバーで開催される最終戦はスコア勝負の「戦艦ゲーム」。英寿の不在に戸惑いながらもデザ神を目指し闘う景和達だったが、最終戦ということもありジャマトの猛攻は今までよりも勁烈に。徐々に街や一般人にも被害が出始めてしまう。
その被害の一角にいたのは浮世英寿。彼は仮面ライダーとしてではなく一人の人間としてそこに立っていた。