【徹底解説】仮面ライダーファルシオン / バハト【BGMあり】

2021年10月15日金曜日

悪のライダー 仮面ライダーセイバー 仮面ライダー解説

t f B! P L
 今回解説する仮面ライダーはファルシオンです。

「世界は破滅と悪意で満ちている」

【BGM・閲覧のお供に是非】
目次
  • バハト
    • 概要
    • 目的
    • 過去
    • 中の人
  • 仮面ライダーファルシオン
    • スペック
    • 概要
    • 外見
    • 活躍
    • 性能
    • 装備
      • 覇剣ブレードライバー
      • 無銘剣虚無
      • エターナルフェニックスワンダーライドブック
      • 破滅の本
    • 必殺技
  • 劇中の活躍
    • 備考

バハト
 『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』の登場人物。仮面ライダーファルシオンに変身する不死身の剣士。演じたのは谷口賢志無銘剣虚無破滅の本を所持している。

 概要

 映画では右頬に不死鳥の羽が硬化した傷跡に加えて右目だけが灰色がかったオッドアイという不気味な相貌だったが。本編では完全な復活を遂げたことで傷跡が消え目の色も本来のものに戻っている。
 一人称は映画短編では「私」、TV本編では「俺」。共通して黒を基調に金色の刺繍が施された豪奢な騎士服を身に纏っている。ジャケットは素肌の上から直接羽織る。
 タッセルによると非常に危険な存在故に封印されていたらしいが、何故か復活したらしい。後に解放させたのがイザクだと判明。

 目的
 破滅の本を開いて世界を原初の「」に帰し、滅ぼそうと目論んだ。世界を滅ぼす理由について、「争いがなくならないから」と繰り返す。
 阻止しようと叫ぶ剣士達に対し、争いを無くして見せると言いながら、今こうして自分と争っているというヒーローにとって痛い正論を叩きつける。
 守るための争いすら苦言を呈する過剰なまでの争いの否定派らしい言動で、争いがなくならないなら世界を滅ぼしてしまえばいいという過激な結論に至っている、という暴走した平和主義を掲げている。

 謎
 短い時間で力づくで封印されてしまったため、復活した経緯や正体等は謎のまま。封印前に「また逢う日も遠くない」と言い残しており、尚も主張を曲げない意志を見せた。
 本編や長編映画での再登場が期待される。飛羽真に対してもユーリ同様何かを知っているらしく、「いずれ大きな力を手にし、飲み込まれる」と警告していた。

 過去
 元々はキエフ大公国聖剣の騎士団の一員だったユーリの同僚で、ともに世界を守ることを誓い合っていた。
 しかし力に魅入られた仲間の裏切りで家族を殺されたことで豹変。人間そのものを憎んだ末に無銘剣虚無と破滅の本を手にし、その力で世界そのものを消滅させんとした。
 しかし当時既に聖剣を手にしていたユーリに敗れ、破滅の本に封印された。公式サイトでは『「光剛剣最光」と「闇黒剣月闇」によって封印された』と記載されている。この経験から「人は裏切るもの」だという諦観と絶望に取りつかれた。

 狂犬
 聖剣を扱う剣士は誰であろうと例外なく滅ぼすべき敵。TVシリーズ本編で登場した際に対峙した新堂倫太郎(仮面ライダーブレイズ)のみならず、本来なら(形式上とはいえ)味方であるはずの神代凌牙(仮面ライダーデュランダル)にも躊躇なく襲いかかっている。
 その暴走ぶりは側から見れば狂戦士そのものでしかなく、普段から冷徹な態度を取る凌牙ですら襲われた直後に「猟犬どころか狂犬」と戦慄するかのように吐き捨てている。

 中の人
 演者の谷口氏は『仮面ライダーアマゾンズ』の鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファ役から4年ぶりの仮面ライダーシリーズ出演となる。出演が発表された際に何かの細胞が躍ります。『俺の中の俺』にも耳を傾け、セイバー達を全員狩る……じゃなくて、成敗するつもりで魂込めますので、応援よろしくお願いしますとコメント。
 本作の完成報告会でも鷹山仁/アマゾンアルファ役の…」とボケをかましたり、「この映画を足掛かりに出来ればここにいる全員をぶっ倒してですね、『仮面ライダーファルシオン』って番組に変えてやろうと思っております」
 「まあ今回…ようやく、日曜日朝に呼んでいただきまして…というかまぁ、この映画に呼んでいただきまして、また上半身裸と……。そうなのよ!だから東映さんは僕に洋服を着せる気が無いんだなって思っています!」などとキレキレのコメントを飛ばしてくれた。

仮面ライダーファルシオン エターナルフェニックス
この世の……終焉だ」

エターナルフェニックス! かつてから伝わる不死鳥の伝説が今、現実となる……抜刀…!

フハハハハハハハハハッ……!……変身……!!」

エターナルフェニックス!! 虚無! 漆黒の剣が、無に帰す……!

 スペック

身長:218.2cm
体重:108.7kg
パンチ力:60.2t
キック力:94.2t
ジャンプ力:97.4m(ひと跳び)
走力:1.6秒(100m)

 概要
 バハトが「覇剣ブレードライバー」「エターナルフェニックスワンダーライドブック」を装填し、「無銘剣虚無」を抜刀する事で変身する。
 「神獣」属性で、他のシェルフは使えない。神獣「エターナルフェニックス」の力を宿している。 メインカラーは黒、及びオレンジ。
 全身にソードローブらしきものを纏っている。右肩を中心にフェニックスを模したアーマーを纏い、手足には長い尾羽のような模様がある。右半身から、左足の部分までフェニックスの絵柄がある。

 変身

 抜刀と共に無音となった後、刀身を掴むように持ち替えて高笑いを上げる。TV本編では音声規制の関係で完全無音ができなかった代わりに、抜刀して刀身を掴むように持ち替えたあと、人差し指を唇に当てて「シーッ···変身。」とする。

 不死鳥型の神獣「エターナルフェニックス」の力を宿す関係上、ライダーの姿では倒されても瞬時に再生・復活出来る特性を備えている。エモーショナルドラゴンにパワーアップを遂げたセイバーによって封印された。

 戦闘能力
 スペックは同じく劇場短編に登場したセイバーエモーショナルドラゴンよりも上。後に登場するセイバー・エレメンタルプリミティブドラゴンを上回る所か仮面ライダーデュランダルに匹敵する。
 バハト自身の不死身と彼の使用する無銘剣虚無の特徴である「聖剣の能力を無効化する」能力も合わさって、本編第34話ではエレメンタルプリミティブドラゴンとエックスソードマンの二人と互角に立ち回った。また、タテガミ氷獣戦記を一撃で変身解除に追い込んだ

 防御力
 劇場短編では不完全な復活だったらしく、灰色の瞳と右頬の傷跡がその証左。劇場短編ではクリムゾンドラゴンでも撃破まで持ち込めている辺り、防御力は攻撃面と比べると低い。
 後に飛羽真は生身の状態で振るった火炎剣烈火でファルシオンに傷を入れて撃破した。その際にバハトが「人の思いの力」を実感。ファルシオンに有効打となったのは「思いの力」だと思われる。

 性能

頭部・ファルシオンヘルムエターナルフェニックス
 『エターナルフェニックスマスク』が終わりなき永久の寿命を変身者にもたらす。
 聖剣に選ばれた証『ソードクラウン』を頭頂部に設置。ファルシオンと聖剣の状態を調整し、両者のパワーバランスの調整や緊急時の変身解除などを行う。これ自体が鋭い切れ味を持つ刃であり、戦闘に用いることもできる。
 アンテナ『フェニックレスト』は空間把握能力に優れ、あらゆる方向からの攻撃も的確に察知する。複眼『ニルバイザー』は聖なる属性の力を色分けにより分別・明確化する。

胴体
 ワンダーライドブック「エターナルフェニックス」の特殊能力を使用するための専用武具。聖剣「無銘剣虚無」に選ばれし者がまとう甲冑『ニルローブ』で全身を包む。聖剣の覚醒と同時に装着され、変身者に剣技の向上・身体能力の増強・特殊能力の発動といった闘うための力を授ける。
 胸部及び左肩部装甲『リブレスキュイラス』は敵に撃破された場合には、神獣「エターナルフェニックス」の発する「永久の灯」により、復活できる。

腕部・ウェベンアーム
 変身者の肉体が超活性化され、凄まじい剣技を繰り出す力をもたらす。グローブ『ウェベンガント』は本来、全ての属性を無に帰す聖剣「無銘剣虚無」の刃に唯一、流転を断ち切る「永久の灯」を纏わせる力を持つ。右肩『エターナルフェニックスボールドは変身者に死と再生を超越した永遠性をもたらす。

脚部・ウェベンレッグ
 飛翔するが如きジャンプ力を誇り、空中戦を得意としている。ブーツ『ウェベンソール』は流転を断ち切る「永久の灯」を纏わせることで、全てを灰燼と化す必殺技「不死鳥無双撃」が発動可能となる。
 不死鳥の尾羽のように極薄の刃が折り重ねられた装甲『フェザータセット』は受けた衝撃を「永久の灯」で包むことで、その攻撃力を自らのエネルギーに変換。戦闘中は無尽蔵といえる力を生み出す。

 装備

覇剣ブレードライバー
 変身ベルト形状は聖剣ソードライバーに酷似しているが、生物スロットと物語スロットにあたる部分には不死鳥の羽を模したパーツ『エターナルウィンガー』が取り付けられている。
 バックルには覇剣・無銘剣虚無が収められている。変身解除後も所持者に絶えずエターナルフェニックスの不死の力を供給し続ける

無銘剣虚無
 聖剣の属性は『無』。世間一般のファンタジー属性である空気で攻撃したり他属性への適性がなかった時の無属性ではなく、全てを無に帰すという意味である。
 聖剣ソードライバーのリデコ。違いとしてワンダーライドブックを読み込むリーダーが刃の根本にある。ベースカラーとなるのは黒とオレンジ。比率でいえばオレンジの色彩の方が多い。

持ち手
 柄『ソードグリップが受けた衝撃を吸収し、ダメージを無に帰す。引き金『キョムトリガー』は剣士の操作を受けて無銘剣虚無がその意思を読み取り、各種攻撃におけるスターターの役割を果たす。
 『無銘剣虚無エンブレム』は聖なる力を無に帰する力を用いて、聖剣の持つ属性の力を無効化する。中心部にはファルシオンを表す紋章が彫り込まれている。

 叡智を宿した刀身『キョムソウル』は覇剣ブレードライバーや先端の「シンガンリーダー」からワンダーライドブックに綴られたあらゆる伝承を学び取り、具現化できる。
 鍛え上げられた漆黒の刃『ガリュウテイン』は全ての属性を飲み込み、この世界を虚空へと変貌させる。
 速読器『シンガンリード』はワンダーライドブック裏表紙にある速読用特殊金具「スピリーダ」と接触させることで、心眼による速読を行う。これによりワンダーライドブックに綴られたあらゆる伝承の力を一時的に聖剣に宿せる。

エターナルフェニックスワンダーライドブック
かつてから伝わる不死鳥の伝説が、今現実となる…

 『エターナルフェニックス』の伝承を封じ込めているワンダーライドブックジャンルは「神獣」。カラーはオレンジ。1ページのストーリーページには『炎を纏った不死鳥』が描かれている。2ページの左端のテキストには『永遠の時を生きる火の鳥が聖剣と交わり身に宿る』と記載されている。

不死性

 内包された神獣エターナルフェニックスが発する「永久の灯」によって、ワンダーライドブックの使用者は永遠の寿命と再生能力を身に付ける所有者のバハトはダメージを受けても再生可能で、所有者が一度無銘剣を入手すると正攻法では倒せない。

扱い

 第35章でエモーショナルドラゴンに敗れマスターロゴスにブックが奪われると、バハトが消滅。しかし、マスターロゴスの手から離れて次の回で復活していた。
 非常に強力な再生能力を持つワンダーライドブックだが、形状自体は通常の仕様と同じであるため、ドライバー型の聖剣の他にも単体型の聖剣でも納められる。

破滅の本
 バハトが封印されていた本。解放すると魔物の群れと闇が溢れ出し、世界が覆い尽くされて、現実世界とワンダーワールドは虚無に飲み込まれる。バハトは世界のすべてを「無」にしようと暗躍する。
 しかし、仮面ライダーセイバーエモーショナルドラゴンに変身するためのエモーショナルドラゴンワンダーライドブックを誕生させるのに利用され、形成は逆転。最終的には、必殺技「情龍神撃破」で放たれたドラゴンにより、バハトは再び封印された。

 必殺技

不死鳥無双斬り
必殺黙読! 抜刀! 不死鳥無双斬り!

 無銘剣虚無をドライバーに戻し、トリガーを一回引いてから抜刀して発動する剣技必殺技。不死鳥を模した強力な衝撃波を放つか、ウイングで飛翔して赤く染まった衝撃波を放つ。
 デザストが変身して使用した際には、愛刀グラッジデントの二刀流で「カラミティ・ストライク」と同時発動して回転しながら貫いた。

不死鳥無双撃

 納刀状態の聖剣のトリガーを2回引いて発動するキック必殺技。現時点では未使用。

習得必殺技
無限一突!

 無銘剣虚無の刀身にエターナルフェニックスワンダーライドブックをスキャンすることで技を学習させ発動。不死鳥を模した十字の衝撃波を放つ。

 備考
 名前の由来は、刀剣の一種ファルシオン変身者であるバハトを演じる谷口賢志氏はかつて鳥の名前が入ったキャラクターに縁があったが、今作で鳥モチーフのライダーを演じる事となった。
 スーツは頭部と右肩のパーツが新造で、肩以外のボディはゴーストドライバーで変身するライダーの素体を、左肩はビルド ホークガトリングフォームの右肩を改造をしたものと思われる。公式が本編にも絡んでくると言った通り、34話から登場した。

劇中の活躍

 『不死鳥の剣士と破滅の本』
 イザクによって『破滅の本』から帰還。世界を無に帰すべく、ワンダーワールド全土に無数のブラックホールを形成。シミーとメギドの大群を氾濫させ、ワンダーワールドを破壊しようとする。
 剣士達と戦い、不死身の力もあってセイバーを圧倒。しかしメギド軍団はノーザンベースの剣士に全滅させられる。自身もエモーショナルドラゴンに覚醒したセイバーによって、再び封印させられた。

 TV初登場
 第34章にてマスターロゴスによって「猟犬」として破滅の本から解放され、その物腰から「今までのマスターとは違うようだな」と興味を示す。セイバー最光のもとに出現、ファルシオンに変身して襲い掛かった。
 「聖剣の能力を無効化する」無銘剣虚無の力で有利に立つが、火炎剣烈火の力を引き出した飛羽真を見て去る。続いてブレイズデュランダルの戦闘に乱入、両方に襲い掛かる。
 デュランダルが時間抹消で逃走すると、ブレイズタテガミ氷獣戦記と一騎打ちに。一度は倒されるがすぐに復活。背後からの不意打ちによる一撃で変身解除に追い込んだ。
 その後セイバー、賢人カリバー、ユーリと乱戦。セイバーを吹き飛ばすと必殺技を放つが、カリバーに防がれる。2対1になり聖剣3つの鍔迫り合いで押し切られるも、世界の狭間から帰還したルナを見て撤退した。

 変わる世界
 第35章ではマスターロゴスが全知全能の書の力を手にいれるための儀式の場に乱入。剣斬を敗るがエモーショナルドラゴンに敗北。無銘剣虚無不死の根源であるエターナルフェニックスワンダーライドブックを奪われて消滅した。
 第36章ではライドブックと聖剣が戻ったためかユーリと同様に復活。無銘剣虚無を手にしながら「世界を破滅へ導く…か…」と言っていた。
 第37章では「争い合うのが人間の本質と評しつつも、その割に世界が静かな事に疑問を感じていた。埠頭で黄昏ていた所、ユーリと須藤芽依がやって来た。戦乱の世とは異なり、人と人は繋がりやすくなったと伝えられた。

 悲しみの終末
 第38章では世界を破滅に導こうとするマスターロゴスを止めるため、剣士たちの前に現れた。1000年間を不死の身体で過ごした事で人間不信に陥り絶望していたが、自ら諦める事を選択しておいて周囲の人間の所為にして来た自分の無責任さ、自分を変えようとしない心の弱さを指摘される飛羽真に指摘される。
 飛羽真の振るう思いが込められた火炎剣烈火の一撃を喰らい、初めて大きなダメージを負う。不死身の肉体が傷つくほどの一撃で人の思いの力を思い知り、ふと以前に遭遇した芽依の姿を見て大きく高笑いするバハト。

「お前がこの先の未来に何をもたらすのか…俺が見届けてやる…」

 飛羽真にそう呟きながら、聖剣を残して消滅した。後に41章からは、無銘剣虚無を奪ったデザストがファルシオンに変身。デザストの死後、剣は蓮に受け継がれた。スパルタンを倒す鍵となる。

 最終章
 新しいワンダーワールドにいることが明かされた。飛羽真との戦いで思うところがあったのか、今までと違いすっきりとした表情を見せている。
 ルナやタッセル、初代マスターロゴス達と共に現れ1年間ワンダーワールドに留まり物語を描き終えた飛羽真に「お前が居るべき場所は…ここじゃないだろ?」と現実世界への帰還を促した。

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 以上です。これで紹介を終えます。

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