今回は『仮面ライダー響鬼』の劇場作品である『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』に登場した、戦国の世に生きた音撃戦士たちを解説していきます。
目次
- 仮面ライダー歌舞鬼
- カブキ
- 概要
- 描写
- 真相
- HERO SAGA
- 歌舞鬼
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 必殺技
- HERO SAGA
- 仮面ライダーディケイド
- カブキ
- 仮面ライダー凍鬼
- トウキ
- 概要
- 描写
- そっくりさん
- 凍鬼
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 必殺技
- 備考
- トウキ
- 仮面ライダー煌鬼
- キラメキ
- 概要
- 描写
- 煌鬼
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 必殺技
- 備考
- キラメキ
- 仮面ライダー西鬼
- ニシキ
- 概要
- 描写
- 西鬼
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 必殺技
- 備考
- ニシキ
- 仮面ライダー羽撃鬼
- ハバタキ
- 羽撃鬼
- スペック
- 概要
- 戦闘能力
- 必殺技
- 備考
仮面ライダー歌舞鬼
「子供には・・・手を出すな・・・!」
カブキ
音撃戦士・歌舞鬼に変身する男。演じたのは松尾敏伸。江戸出身。魔化魍退治を請け負っている村の用心棒。鬼探しの旅に出た明日夢たちが最初に出会った人物。
口ぶりはぶっきらぼう。「ダイエット」「リバウンド」「ラジャー」「ジ・エンド」「チャンス」といった外来語を使う。
描写
彼を恐れた人間から迫害を受けたことにより、鬼を理解しない大人を非常に憎んでいる。一方で、素直な子供のことは本心から愛しており、村の子どもたちに報酬の代わりに受け取った芋を分け与えるなど、優しく接している。
実は大人への憎しみ故、物語当初から既に血狂魔党と密約を結んでいた。明日夢たちに協力するフリをして鬼たちを一掃しようと目論んでいた。しかし、時折人間への未練を捨てきれないような表情を見せることも。
動向
オロチ退治の依頼に現れた明日夢たちを利用して、鬼たちを互いに潰し合わせようと計画する。明日夢、かずえ、ひなこの3人がカブキを尋ねたきっかけは「鬼を雇った村」の噂だった。だが、これもカブキと火焔大将による自作自演であり、明日夢のような困っている者をおびき寄せて利用する作戦だったようだ。
明日夢たちと出会ったカブキは藤兵衛の村を脅かす巨大な魔化魍オロチの退治を引き受け、これを口実にイブキ、トドロキ、トウキ、キラメキ、ニシキ、ハバタキの6人を連れて藤兵衛の村に戻る。
自ら村人を手にかけて彼らの鬼に対する憎しみを煽り、これを利用して鬼たちを仲間割れさせることにも成功する。
露見
しかし、村に現れたヒビキによって鬼たちを潰し合わせる作戦が失敗。しかも村人を手に掛けた姿をひとえに目撃されており、さらに彼女を消そうとした姿を明日夢とヒビキに見られて計画は破綻した。
しかし、鬼に対する村人の感情悪化は目論見通りで、これを懸念した鬼たちは解散。カブキはヒビキを始末しようと彼の家で待ち伏せし、帰宅した彼を火焔大将とともに襲った。
火焔大将と変身した歌舞鬼伎は生身のヒビキを追い込む。すると明日夢が現れ、ヒビキに兄の形見の刀を渡して「戦って下さい」と言い出す。
ヒビキは鬼としての再起を決意。歌舞鬼はすかさず斬りかかるもヒビキに仮面ライダー響鬼への変身を許す。一戦交えるも火焔大将に続いて彼も倒された。
最期
ディレクターズカット版ではさらにその後の描写が存在。傷つき倒れ伏していたところにヒトツミが出現。明日夢の命に狙いを定めようとするヒトツミを見て、自分は大人たちが憎く、子供は大好きだったことを思い出す。
ヒトツミの足を掴み、明日夢への襲撃を阻止して満足げな笑顔を見せるも、その直後に魔化魍としての正体を現したヒトツミに敢えなく生き血をすすられ、人知れず息を引き取った。
HERO SAGA
月刊ホビージャパンで連載されていた小説では、とある鬼が女性と恋に落ちたが、相手が鬼だと知ると女性は首を吊り、女性の家族も殺されたというエピソードが描かれた。
恋に落ちた女性が歌舞鬼かどうかは不明。本文でも「ただの噂だからわからない」とされている。人と鬼の隔たりの大きさが描写された。
歌舞鬼
「だから慌てない。独りじゃ無理だな。だが仲間を集めれば何とかなる」
スペック
身の丈:7尺5寸(約2m25cm)
目方:44貫(約165kg)
概要
モチーフは歌舞伎役者。戦国時代のみに登場する鬼では唯一動物がモデルでない。角とその付け根部分、グリップ部分が黒い音叉を左足に当てることで鳴らし、特殊な音波を発生させる。音波が発生した状態で額にかざすことで、桜吹雪の中歌舞鬼への変身を果たす。
左右非対称で緑・赤・金色の派手なカラーリングをしている。胸部が肋骨のような形状になっている事も特徴。裏切り者という二面性を暗示する左右非対称のデザイン。ケシズミカラス、ルリオオカミ、リョクオオザルを所有している。
戦闘能力
戦闘時は音叉の角部分を呪術によって刀身に変化させた鳴刀音叉剣を主要武器として使用。敵を斬り伏せては見栄を切る、ド派手な外見に違わぬ粋で雅な戦いを好む。その他、鬼鞭を使用した鬼鞭術で相手を捕らえる。
鬼傘を用いた鬼傘術では開いた番傘を自分の前面に構え、どこから繰り出されるかわからない音叉剣の突き攻撃を放って相手を惑わす。
「太鼓」の技を専門とし、緑の霊石の音撃棒 烈翠を劇中未使用ながら所持。先端の鬼石から火炎弾を放つ飛び道具としても使える。音撃鼓は金色の縁取りに三つ巴が赤く彩られたものを所持。
鳴刀 音叉剣
歌舞鬼、凍鬼、煌鬼、西鬼、羽撃鬼が変身時に使用する変身音叉を呪術によって変形させた刀型の武器。変身前後どちらでも使用する。
鬼の二本角=叉が1つに纏まって刀型になり、手持部分も長くなっている。鬼面(鍔部)およびグリップエンドは金色である。鋭い刀身で魔化魍を切り裂くことができる。
登場作品の『7人の戦鬼』が戦国時代の設定であるためか日本刀に似ているが、刀身は日本刀よりも直線的である。響鬼も音角を音叉剣に変形させることが可能でありキービジュアルなどでは持って構えているが、劇中では使用していない。
必殺技
音撃打・業火絢爛
劇中では未使用。音撃鼓の形をしたエネルギー波を烈翠で標的に叩き込む。後の劇場版『超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレ〜ツ』で仮面ライダーディエンド・コンプリートフォームに召喚された別個体の歌舞鬼が披露した。
HERO SAGA
変身後の姿はかつて緑一色だったが、人を憎んで妖怪に魂を売ったために現在の姿になったという設定が語られている。ただし劇中では他の鬼たちは歌舞鬼の姿についてノーリアクションなので、あくまでオリジナル設定。
仮面ライダーディケイド
「ファイズの世界」では同じ裏切り者ライダーである仮面ライダーレイと共に仮面ライダーディエンドに召喚され、ラッキークローバーに挑みかかった。その他の共通点として演者が井上敏樹作品で怪人を演じていること。オリジナルの555でメインライターを務めていたのも井上敏樹。
「響鬼の世界」では歌舞鬼をモチーフにしたであろう魔化魍「牛鬼」が登場した。「超電王トリロジー」ではディエンドコンプリートフォームによって他の劇場版ライダーと共に召喚され、必殺技発動時は上記の「音撃打 豪火絢爛」を披露。
仮面ライダー凍鬼
「たった今仏の声を聞いた。戦いの時だ。いたいけな少女に魔化魍の手が伸びようとしている」
トウキ
音撃戦士・凍鬼に変身する男。演じたのは松田賢二。蝦夷出身で「鬼を通して仏に至る」という信念を持つ。
修行僧として仏の道を極めるために修行を積んでいくうちに鬼となり、寺の僧侶となった。嘘か真か仏の声を聞くことができ、変身前でも自然を操る能力や遠方に出現した魔化魍の出現の予期など、念動力を使える。
明日夢たちが訪れた際は読経していたが、背後からカブキが投げつけた石を察知すると、触れずに投げ返す念動の術を披露。聞かぬうちから「仏の声」によって用件を理解し、一行に加わった。
描写
普段は厳格かつ物静かな性格で、二度までなら理不尽な責めにも耐える。しかし三度目となると「仏の顔も三度まで」という信念のもと、暴れ出す。
ディレクターズカット版では、かつてキラメキと一緒に魔化網と戦っていた際に、キラメキに騙されて逃げられてしまい一人で魔化網と戦わなければならなくなった過去があるため、彼に対する不信感は人一倍あり、一行に彼が加わることには一番反対していた。
活躍
カブキの策略で村人たちに襲われた際は激昂した仁王のような形相で村人たちをたじろがせ、止めようとしたイブキたちと揉める一幕もあった。ただ、基本的には人間を守るという鬼の使命には忠実。
落ち着いたのちにカブキが魔化魍側だったと発覚すると、「魔化魍だけでなく、人間とも戦わなくてはならなくなる」という理由から一度村を離れている。
しかし、のちに独り響鬼が戦い始めた際は、凍鬼の姿で西鬼とともに来援。同じく駆けつけたほかの鬼たちとも力を合わせ、村を脅かす血狂魔党を打倒した。
スペック
身の丈:8尺(約2m39cm)
目方:51貫(約190kg)
概要
白熊がモチーフで氷を操る。赤銅色の音角を鳴らして特殊な音波を発生させる。音波が発生した状態で額にかざすことで、吹雪を纏って凍鬼への変身を果たす。変身ポーズはイブキ役の渋江のアイデアをアレンジしたもの。
体色はパールホワイトで手はメタリックスカイブルー。胸部には黒い装甲を纏っている。キアカシシ、ニビイロヘビ、アサギワシを所有している。
戦闘能力
専用武器は身の丈程の長さをした巨大な金棒型の音撃武器である音撃金棒・烈凍。青い巨大な鬼石が先端に装着されている。接近戦の武器としても使用できる。
多少の攻撃なら物ともしない頑強な肉体を誇り、烈凍でのパワフルな戦いを得意とする。戦国時代の鬼達の中ではパワーに優れる。
呪術にも心得があるようで、周囲の冷気を集めて頭部から猛吹雪を噴射する技が使える。ある意味では、凍鬼が最も鬼らしい武器を使用する鬼と言える。
活躍
仲間たちとともに戦意を取り戻すと、襲い来る魔化魍忍郡を蹴散らし、オロチの姫と激戦を繰り広げる。素早い動きで翻弄され、釵(サイ)で何度も斬りつけられるも、頑強な肉体で耐え抜き反撃。
音撃鼓からオーラ状の紋章を飛ばしてオロチの姫を捕縛すると、烈凍による渾身の一撃を叩き込む一撃怒涛の応用技で粉砕した。ヒトツミと戦いに苦戦する響鬼の助けに入ると、必殺の一撃怒涛を炸裂させて勝利をアシストした。
必殺技
邪鬼退散
技名を唱えると共に頭から吹雪を放つ。額には鬼面の代わりに大きな熊の面があり、そこから凍気が発せられる。
音撃殴・一撃怒涛
腹部の音撃鼓を投げて出現させた巨大な光状の銅鑼を烈凍で叩き、清めの音を放つ。これ以外にも念力で音撃鼓を敵に取り付け、引き寄せた敵を殴って撃破する技もある。
備考
モチーフが白熊なのは、蝦夷地名物の熊や、北海道日本ハムファイターズのイメージアニマルが熊であることに由来。北海道日本ハムファイターズのユニフォームと同様のカラーリングの配色となっている。
フランス人の長身のスーツアクターが演じているため、武器も巨大な棍棒のため、ストレートにバットのように振り回す鬼そのものを表現したアクションとなっている。
仮面ライダー煌鬼
「待たせたなぁみんな! さぁ行こか、魔化魍を倒しによぉ!」
キラメキ
音撃戦士・煌鬼に変身する男。演じたのは山中聡。尾張出身の鬼。明るい性格で口数が多いお調子者。鬼たちの中ではムードメーカーを担当し、大凧に乗って登場した豪快な男。オロチ退治には一番ノリノリだった。
明日夢らが鬼を集めているという噂を聞いて大凧に乗ってやってきた。普段は土産物売りを生業としている。カブキたちは巨大な魔化魍オロチに敗退した直後で具体的な方針は定まっていなかったが、もう一度戦おうと彼が誘ってさらに仲間を集めることになる。
描写
仕掛けものを操る技に長け、変身前でも人が乗れる大凧や煙玉などを使う。以前は魔化網から逃げており、トウキからは信用されていなかったが、現在ではまじめに戦うようになった。
目端が利くようで、ニシキを仲間にする相談をしていた蕎麦屋では、隣の席の人々が読んでいたニシキについての瓦版に気づき、大泥棒だった彼が捕縛され処刑間近という情報を掴んだ。
刑の執行自体は防げなかったが、自力で命を繋いだニシキを確認するとすかさず煙幕弾を投げて援護。彼を救出して一行に加えている。
『ご当地ライダー 激闘ファイル』では名古屋弁で喋っている。方言指導は名古屋出身でトドロキ役の川口がしている。
動向
到着した藤兵衛の村では、早くから村人たちの敵対的な態度に不満を抱いている。カブキの策略で村人たちに襲われた際は怒りを顕にし、制止したトドロキやハバタキらと揉める一幕もあった。
のちにカブキが魔化魍側だったと発覚すると、村人の言い分は正しかったのかと納得。逡巡しながらも村を離れている。
しかし、独り響鬼が戦い始めた際は、煌鬼の姿で真っ先に来援。同じく駆けつけたほかの鬼たちと力を合わせ、村を脅かす魔化魍の集団「血狂魔党」を打倒した。
煌鬼
モチーフは鯱。キラメキ専用の変身音叉。全体が銀色で、角部分に紋様がある変身音叉を片手の指で音叉を弾いて鳴らすことで、特殊な音波を発生させる。音波が発生した状態で額にかざすことで、金色の光に包まれて煌鬼への変身を果たす。
体色はダークブルーで、その上からゴールドとシャンパンゴールドの装甲を纏っている。手の色は銀色。頭部には鬼面の代わりに大きな鯱がある。ルリオオカミ、キハダガニ、ニビイロヘビを所有している。
戦闘能力
シャチホコのような頭部は水中でも呼吸可能で、泳ぎも達者。水中戦においては無類の強さを誇る。制限された動きの水中でも特徴を出すため、CGでの効果を使用して表現している。本体は銀色で、金色の縁取りがなされている音撃鳴を所持。
専用武器はシンバルの形をした二枚の円刀である音撃震張・烈盤。普段は両肩に着装している。円盤型をしており、外周部分に2枚の刃がついている。中心に持ち手があり、フリスビーのように投擲できる。音撃時には持ち手から伸びた紐を持つ。
活躍
仲間たちとともに戦意を取り戻すと、襲い来る魔化魍忍郡を蹴散らし、得意の水中戦では烈盤を持った両手を大きく広げ、スクリューのよう回転しながら突進する荒業を披露した。
そして、ヒトツミと戦いに苦戦する響鬼の助けに入ると、仮面ライダー羽撃鬼がヒトツミに鬼石を撃ち込んだのに合わせて必殺の軽佻訃爆を炸裂。勝利をアシストした。
必殺技
音撃拍・軽佻訃爆
烈盤をシンバルのように何度も打ち鳴らして清めの音を放つ。語源は軽はずみな様を表す四字熟語「軽佻浮薄」から。
備考
山中氏は後に仮面ライダーディケイドで芦河ショウイチ(仮面ライダーアギト、エクシードギルス)を演じた。偶然煌鬼もアギトも金色のライダーである。
ちなみに歌舞鬼を除いたライダーで唯一球団を意識したモチーフではないと勘違いされがちだが、戦前には名古屋金鯱軍という球団が存在していたため、一応球団モチーフの法則は守っている。
「どーでもええけど、ホンマに埋蔵金あるんやろな?」
ニシキ
音撃戦士・西鬼に変身する男。演じたのは北原雅樹。大坂出身の鬼で関西弁を喋る。鬼の力を利用し、主に豪族の館から金品を奪っていた大泥棒だが、物を盗んでも人は手にかけない主義。根っからの悪人という訳でもない。
関西人でかつ泥棒なだけあって、根からの守銭奴で金に関しては細かい。ディレクターズカット版ではオロチ退治に加わる際も手間賃を要求していた。
描写
自身を執念深く追っていた役人に捕らえられ、打ち首にされることになった。処刑されそうだったところ、役人に「空を見上げて死にたい」と頼みこみ、振り下ろされた日本刀を歯で受けとめてそのままへし折り、驚く役人の股間をパンチ。
刑場には情報を掴んだカブキたちが来ており、キラメキが投げた煙幕弾の援護もあってその隙にカブキ達が執行人や群衆を撹乱させたことで逃走に成功した。
埋蔵金目的にカブキたちに協力する(埋蔵金はカブキの嘘)。最終的には人助けに目覚める事となった。なお、全てが終わった後も、相変わらず牢獄暮らしを続けている模様。
活躍
藤兵衛の村に到着した晩、盗まれた音撃武器、音撃三角・烈節で村人が襲われる事件が発生。翌日、武器を手にした村人たちに襲われて彼らと対立し、さらに制止したカブキと揉め始めて仲間割れの端緒となった。
その後、カブキが魔化魍側だったと発覚すると、埋蔵金も嘘だろうからと最初に離脱。ほかの鬼たちも解散してしまう。
しかし、のちに独り響鬼が戦い始めた際は、西鬼の姿で凍鬼とともに来援。駆けつけたほかの鬼たちとも力を合わせ、村を脅かす魔化魍の集団「血狂魔党」を打倒した。
西鬼
スペック
身の丈:6尺9寸(約2m8cm)
目方:36.3貫(約136kg)
概要
モチーフは虎。角の付け根部分が黒く、鬼面や三つ巴の部部分が赤い変身音叉を額に打ち付けて鳴らし、特殊な音波を発生させる。音波が発生した状態で額にかざすことで、黄色と黒の帯状の光に包まれて西鬼への変身を果たす。
体色は黄色で両肩に金色の装甲、黒の縞模様が所々にある。手の色は黒。額には鬼面の代わりに虎を象った紋章がある。肩には虎の爪の意図が見られる。野生の鬼闘術で戦う。キハダガニ、ニビイロヘビ、アカネタカを所有している。
戦闘能力
ワイルドな戦闘スタイルが特徴。烈節や音叉剣を巧みに操るだけでなく、時には獣のように四足歩行で大地を駆け、敵に組み付いて叩き伏せる。銀色の縁取りがなされている音撃鼓を所持。仲間たちとともに戦意を取り戻すと、襲い来る魔化魍忍郡を蹴散らした。
音撃三角・烈節という三節根型の音撃武器を使用する。ヌンチャクとしては使われず、先端でバカガニの腹を刺す程度の使われ方に終わっている。途中カブキに盗まれ、殺人の濡れ衣を着せられた。
必殺技
音撃響・偉羅射威
技名を発しつつ、トライアングル型に変型させた烈節を変身音叉で叩いて清めの音を放つ。読みは「おんげききょう・いらっしゃい」。
ヒトツミと戦いに苦戦する響鬼の助けに入ると、仮面ライダー羽撃鬼がヒトツミに鬼石を撃ち込んだのに合わせて偉羅射威を炸裂。勝利をアシストした。
備考
モチーフが虎となっているのは、阪神タイガースのイメージアニマルが虎であることに由来している。ニシキを処刑しようとしていた役人はお笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅氏が演じている。ニシキを演じた北原氏もかつてはグレートチキンパワーズというお笑いコンビを組んでいた。
「女房に、結婚する時もう鬼の力は使わないって約束したんだ。この手はもう武器を握る手じゃなくて、鍬を握る手なんだ」
ハバタキ
音撃戦士・羽撃鬼に変身する博多出身の九州男児。演じたのは湯江健幸。妻帯者。結婚を期に鬼を引退して農民となっていた。結婚の際に「2度と鬼の力は使わない」と約束しているが、鬼であることに未練があり、鬼の修行を続けていた。
実直な性格に加えて女房とまだ幼い子供を守るために最初は戦うことを拒んでいたが、後に現代のみどりさんによく似た妻に背中を押されて戦地に赴く。劇中では標準語で話しているが『ご当地ライダー 激闘ファイル』では博多弁で喋っている。
活躍
かなり鼻が利くようで、到着した藤兵衛の村で逗留した小屋が焼き討ちされた際は、いち早く異変に気づいていた。翌日、カブキの策略で村人と対立した際は激昂したキラメキを制止し、頭に血がのぼったトウキらと揉める一幕もあった。
その後、カブキが魔化魍側だったと発覚すると一度は村を離れたが、このままでは妻に合わせる顔がないと翻意。独り戦い始めた響鬼のもとへ羽撃鬼の姿で来援し、駆けつけたほかの鬼たちとも力を合わせ、村を脅かす魔化魍の集団「血狂魔党」を打倒した。
羽撃鬼
モチーフは鷹。面の眉の部分や、グリップ部分が茶色の変身音叉を片手の指に打ちつけて鳴らし特殊な音波を発生させる。音波が発生した状態で額にかざすことで、風を纏って羽毛を舞い散らせながら羽撃鬼への変身を果たす。
アカネラカ、ルリオオカミ、リョクオオザルを所有している。体色はカッパーで手の色は黒。頭部には鬼面の代わりに鷹を象った面がある。
威吹鬼同様、管楽器のモチーフが身体に引用されている。鷹のような外見をしており、戦国時代の鬼のデザインの中では歌舞鬼と並んで羽撃鬼が一番人気。
戦闘能力
背中に備えた翼によって短時間ならば飛行可能な鬼翔術を使用する。飛行能力を用いた空中戦が得意。天高く飛び上がって上空より滑空し、鳴刀・音叉剣による斬撃で敵を切り裂く。フルートを大型化させたような形の音撃武器である音撃吹道・烈空を使用。
色は金色。鍚杖としても用いられる。吹き矢の要領で霊石、鬼石を放つ。足部管に刃が備わっており、音撃時以外は槍や薙刀のようにして振って戦う。
必殺技
音撃奏・旋風一閃
烈空から鬼石を吹矢のように敵に撃ち込み、さらに烈空をフルートのように吹き鳴らして清めの音を放つ。鬼石で音を増幅し体内から敵を斃す。ヒトツミと戦いに苦戦する響鬼の助けに入ると、ヒトツミに鬼石を撃ち込んで旋風一閃を炸裂させ、勝利をアシストした。
備考
モチーフが鷹となっているのは、福岡ソフトバンクホークスのイメージアニマルが鷹であることに由来している。闘鬼と並んで平成初の父親ライダーである(最初の父親ライダーは仮面ライダーシン/風祭真)。
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以上です。これで紹介を終えます。